RUSH その5 | Do or Do not, There is no try.

Do or Do not, There is no try.

ギターや音楽(含むDTM)絡みが多いかな

 

前々回

 

「A Show of Hands」まで行きました。

 

今回はそれ以降を。

 

 

 

 

「Presto」(1989年)

 

ラッシュに於ける3リズム+シンセや電ドラ等の電子モノの形は、このアルバムで

完成してるような気がします。

 

「Show Don't Tell」(「Different Stages」より)
 
「演奏は可能な限り自前で演る」と前に書きましたが、ことコーラスに関しては
テープや音声ファイルを使ってると思われます。
 
コーラスパートではアレックスも一応歌ってますが、殆ど聴こえてませんし
聴こえてる声はゲディの声だし。
 
まぁ近年ならIPS(インテリジェント・ピッチ・シフター)とかオートチューンとか、
そういったものもあるので単純なハモリパートでは使ってる可能性は大ですが。
 
 

「The Pass」(「Presto Tour」より)

 

前作「Hold Your Fire」辺りから、ゲディのベースは「シンプルな楽曲は

シンプルに」弾くようになった気がします。

 

というか、シンプルな「泣き」「しっとり」な楽曲はラッシュには前作まで

殆ど無かったので、自ずとそういうアレンジには至らなかったのかな。

 

こういう、淡々とした「U2的」とも言えるような楽曲は、やはり「U2的」

淡々と弾くのが曲の美しさを引き出すのには最適解、なんでしょうか。

 

「Rush in Rio」のドキュメンタリーでニールはこの曲について

「感情的に異なった意味を持つ曲もある。

 歌詞の意味以外にも音楽的に訴えかけられる。

 僕は感情に左右されないで『The Pass』をプレイすることはできない」

と言ってました。

 

 

2年後、

 

「Roll The Bones」(1991年)

 

路線としては前作の延長ですかね。

 

アルバム4枚出してライブアルバム、というルーティンなのでどうしても

そこで一区切り、みたいな感じに聴き手としては受け取ってしまいますが、

ライブアルバムを無視すると、このアルバムで一区切りでしょうね。

 

「Hold Your Fire」「Presto」「Roll The Bones」の3枚で一区切り、

と言ってもいいと思います。

 

次作はそこそこハードな作風になって(戻って)ますので。

 

 

「Roll The Bones」

 

 

「Brabado」(「R30」より)
 
しっとり系。
ずっと同じコード進行で行くのは、前作の「The pass」よりももっと「U2的」かも。

 

こういうの、でも、好きなんですよねぇ。

後半、淡々としながらもどんどん演奏が熱くなっていく展開がたまりません。

 

 

「Where's My Thing?」

 

インスト。

こういう曲では、ゲディのベースも遠慮なくはじけてますw

 

 

で、また2年後、

 

「Counterparts」(1993年)

 

前作までとは打って変わって、ギターがメインなアレンジになってます。

鍵盤系はあくまでも賑やかしとか白玉とか、そういった感じの使われ方ですね。

 

ギター自体も結構ハードめだし、曲も全体的にハードな印象ですね。

グランジ全盛で(アレックスに)その影響がかなり出てると言うか。

(アレックス、というか息子が聴いてる音楽にアレックスが影響受けてる、という感じでしょうね)

 

ダウナーとかマイナーとか、そういった感じではないんですけど、でも

何ていうのかな、ちょいダーク路線とでもいいますか。

 

 

「Animate」「R30」より)
 
ギターや楽曲がハードになってもあまり「ハードロック」然とならないのは、

楽曲自体がそうじゃないってのはもちろんあるんでしょうけど、アレックスが

あんまり「ハードロック」なフレーズやリフを弾かない、てのが大きい気もしますね。

 

初期はともかく、「ムービング・ピクチャーズ」以降はそんな感じですよね。

 

 

「Leave That Thing Alone」(「Time Machine 2011」より)

 

インスト。

前作のインスト曲「Where's My Thing?」の続きっぽいタイトルですね。

 
これは、最後の方のゲディの弾きまくりがライブでの肝ですねw
 
 
このアルバムの後、ニールはジャズ・ドラマー、フレディ・グルーバーに師事して
今一度自分のドラムを見つめ直します。

 

この方です(数年前に他界)。

 

ゲディに子供が生まれたことなどもありバンドは小休止に入り、

アレックスは初のソロアルバム

 

「Victor」を制作します。

 

 

で、3年後、

 

「Test For Echo」(1996年)

 

ハード路線はそのままですが前作ほどダーク寄りでは無いです。

 

レコーディングだとギターは1曲に何トラックも重ねられてるんですが、

アコギが聴こえる曲も少なくないせいか、妙にカラッとしてる印象ですね。

 

前述のニールの「ドラム勉強し直し」の影響は正直良くわかりませんがw、

明らかに違う印象はあります。

 

ただこれは、ドラムがラディックからDWに変わったことの違いのような気がします。

(因みにラディックの前は、TAMA)

特に、お気に入りだったスネアを外してスネアもDWにしたのは判りやすい違いですね。

 

 

「Test For Echo」

 

ドラムのミックスが、全曲ではないですけどコレまでより幾分奥まってるのも

このアルバムの特徴ですね。

奥まってるというよりは、ドラムの発する音(倍音とか残響とか、そういうのも含めて)が

今まで以上に他の音と混ざり合ってる、て感じですかね。

 

 

「Driven」(「Rush in Rio」より)
 
曲の話ではありませんが、ゲディはこのリオでのライブのときに右手の中指の
靭帯が伸びて炎症を起こしたような状態だったらしく、演奏はかなりキツかったようです。
 
この曲でのニールはレギュラーグリップですね。
 
ドラムスティックの握り方には2種類あって、
 
レギュラーは左手の持ち方が変則的です。
 

(画像はどちらもネットで拾いました)

鼓笛隊のコレね。

 

まぁ「変則的」といっても多分本来はこの持ち方がデフォだから

「レギュラー」グリップなんでしょう。

 

よう知りませんけどw

 

ニールは基本マッチドグリップですが、要所々々で握り変えてます。

1曲丸ごとレギュラーってのは、そんなにありませんね。

 

 

「Resist」

 

3拍子なのか6拍子なのかが判然としない曲ですね。

全体的には3拍子っぽいんですけどサビは6っぽいというか、

サビのリズムが不思議なんですよね。

拍子的には3or6なんだけど、ドラム自体は普通に8ビートで

2,4,6でスネアという。

 

この曲は、

 

(「R30」より)

 

リオ以降のライブでは基本ゲディとアレックスのアンプラグドで演奏されてます。

 
 
 
この2年後にライブアルバムを出すわけですが、
 
その前に。
 
ニールに不幸が降りかかります。
 
 
 
娘さんが交通事故で亡くなり、さらに程なくして奥さんを癌で失ってしまいます。
 
 
ニールはBMWに跨がり、放浪の旅に出ます。
 
 
そして、
 
「Different Stages」(1998年)

 

タイトル通り「Counterparts Tour」と「Test for Echo Tour」という、

違うステージ(ツアー)の混合ライブ盤です。

3枚組のうちの2枚が上記のライブで、Disc3は1978年のロンドン、

ハマースミス・オデオンでのライブ音源です。

 

前に書いたように「2112」の完全フル尺でのライブ演奏は(公式では)これでしか

聴けません。

 

 

 

ライブ盤は出たものの、バンドの未来は見えません。

 

「ラッシュは終わるのかもしれない」

 

ファンは皆、そう思ってたと思います。

少なくとも、自分はそうでした。

 

 

しかし。