頑なであり、柔軟な主婦の思考 | 私的批評

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日々読んだ本、観た映画などについて極私的に批評しています。
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『1年で駅弁売上を5000万アップさせたパート主婦が明かす奇跡のサービス』を読みました。

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44歳にして駅弁販売員というパートで社会人デビュー。
その後、52歳で正社員登用。
さらにその翌年には年商10億のカリスマ所長となり、タイトル通り1年で駅弁の売上げを5000万アップさせるという異例な肩書きを持つ三浦由紀江さんの著書です。

実は今度、この方のセミナーに参加させていただくことになりました。

パートを始めるまでの20年間の主婦業がお客様の声を代弁し、それに基づき柔軟に表現を変えて繰り広げられる「1人称セールストーク」や、この駅弁販売のパートが社会人デビューとは思えないほどの行動力には感心しました。

そしてそれらは駅弁販売員にとどまらず、店長→統括店長→所長と管理職の立場に変わっても応用されています。
商品をお勧めするというお客様に対する営業、スタッフを教育したり駅弁業者さんとのやりとりも、全ての始まりはコミュニケーションです。
会話で人を気持ちよくさせ、テンションを上げる。
テンションが上がれば美味しい駅弁はもっと美味しく感じ、ためらいのあったお客様に対する営業や面倒な雑務も楽しんでできる。

「仕事は楽しく」をモットーとされている三浦さんの"奇跡のサービス"とは内にも外にも「仕事を楽しませる」サービス精神のことなのではないでしょうか。

またタイトルの通り、ただ楽しむというだけではなく、もちろん共通目標である売上の拡大を常に頭に置いています。
慣例にならうことなく、小さな気づきを改善し、効率化を図った業務フローの数々も見物です。

題材が駅弁やその売店という身近な存在であることも後押しに、現場での経験談に基づいたサクセスストーリーが心に浸みる一冊でした。

講演が楽しみです。


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