日本は、にせもの? | 私的批評

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日々読んだ本、観た映画などについて極私的に批評しています。
その他気になることをつらつらと書き綴っています。

先日、会食に同席させていただいて、伺ったお話があまりにもタイムリーだったので備忘録がてら書きます。

最近読み始めた本(とはいってもまだかなり序盤ですが)「ほんもの」によると、
消費者は企業が提供するものについて、ますます「ほんもの」であるかを重視するようになった。
人々は、にせものか、ほんものかで、経済価値を判断するようになっているということ。
なぜなら、それは経済が経験経済なるものに移行したからである。
・・・とあります。

そして、「ほんもの」をつくる原理として科学(サイエンス)と技(アート)の統合、知価の創造が必要だとも言っています。


事業仕分けによる、芸術創造活動特別推進事業の廃止・削減案や、ただでさえ劣悪とも言える環境で開発を行う学術関係者・団体への基金の廃止は、どんどん日本そのものを「にせもの」化しているのではないかと疑問に思います。

新たな価値創造の可能性を抑え、ユニクロに群がる人々が象徴しているように「日本、コモディティ化」がじわじわと進んでいているのではないでしょうか。

まだまだ読み始めなので、解釈が浅いと思いますが、読み込んだらまた改めてレビュー上げようと思います。


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