「Magic Cancer Bullet~奇跡の抗がん剤の物語~」
これ、本の題名なんですけど、
この本は先日(っていっても結構前に)頂いた本です。
ノバルティスの会長兼CEOのダニエル・バセラ氏が書いた、自社の製品である「グリベック」についての発売までの物語です。
このグリベックという薬はご存じの方が多いと思いますが、CML(慢性骨髄性白血病)の患者さんのために開発された分子標的薬です。
アメリカで2001年5月に承認され、日本では11月に輸入承認されました。
ちなみに、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)においての承認は2007年1月という、かなり最近の話。
そう、僕もこの薬飲んでたんです。
この本を読んで思ったのは、薬の開発には多くの人の努力が詰まっているんだなぁと感じました。
薬品会社の苦しみというのもわかったような気がします。
薬の開発までの歴史というのを知ってみると、副作用に悩まされて嫌な思い出しかなくても、科学の進歩と開発者や承認、発売までに携わった人々の努力に感謝できますね。
また、経営に関してのヒントも得られたと思うので、いい勉強になったかな。
書きたいことはいろいろあるけど、下手に書くと宣伝になっちゃうだろうし、ネタばれにもなっちゃうだろうから、この本は手に入りづらいみたいですが、興味があれば読んでみてください。