北京:南鑼鼓巷 | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○昨日、ブログ『北京:簋街』を書いて、北京で泊まった云郦酒店が存在する东直门内簋街の話を案内した。今回の旅行「北京漫歩」では北京に四泊した。いつもなら、連泊するのだが、今回は特別に、わざわざ、ホテルを毎日変えた。その方が得策だと判断したからである。

○と言うのも、今回の「北京漫歩」旅では、初日に『富驿时尚酒店(燕莎店)』に泊まり、二日目は北京から承徳市へ移動して『承德山庄宾馆』に泊まる予定だった。つまり、北京に連泊するわけでは無かった。それなら、いっそのこと、ホテルを全部変えてみようと思った次第である。

○旅と言うのは、何が起こるか、判らない。それがまた旅の醍醐味の一つではないか。順調であればそれが最良だが、うまく行かなくてもそういう不調を楽しむ余裕が欲しい。しかし、実際、旅行が順調で無いと、大変である。

○今回、「北京漫歩」旅で、初日のホテル『FX酒店・富繹時尚酒店』に着いたのは、午後7時10分だった。2024年2月29日の話だから、外は完全に真っ暗だった。朝6時に都城を高速バスで出発し、新幹線、飛行機で熊本から韓国経由で中国、北京で地下鉄を乗り継いでと大旅行だった。

○やっと北京のホテルに到着した。何ともうれしい。ホッとしてフロントに向かうと、フロントの男性が「今日はボイラーが故障して、お湯が出ない。食事も作れない。休館するので、別のホテルに泊まってくれ。」と宣うではないか。愕然として焦った。

○フロントの男性に交渉して、何とか、別の、近くのホテルを手配していただいた。それが『二十一世紀飯店』で、目の前に、日本大使館があった。なかなか旅行は面白いと言うか、何が起こるか、判らない。しみじみそういうことを感じた。

○『FX酒店・富繹時尚酒店』や『二十一世紀飯店』が存在したのは、地下鉄10号線の亮馬橋站近くだった。ここら付近は完全に北京城外になる。その北京城の東側城壁が散在したのが、地下鉄2号線の東直門站あたりになる。

○昨日、紹介した『「鬼の街」と呼ばれていた北京のグルメストリート「簋街」』には、東直門について、次のように載せていた。

   簋街の名前の由来に関しては数多くの説があり、かつて清の時代に、

  北京の各城門はそれぞれの用途があり、勝手に使っていけませんでした。

  たとえば軍隊は徳勝門から出発し永定門から戻る、死刑を執行する時には

  必ず宣武門を使用する、そして東直門は木材を搬入したり、死人を搬出する

  のに使用する城門で、門外は見渡す限り果てしのない墓地がありました。

○こういう文化が面白い。『FX酒店・富繹時尚酒店』や『二十一世紀飯店』が存在した、地下鉄10号線の亮馬橋站あたりは、まさに墓地のど真ん中だったことになる。つまり、日本大使館あたりも、同様だった。

○その東直門内簋街にあったのが『云郦酒店』である。百度地図で計測すると、『云郦酒店』と『二十一世紀飯店』との距離は、5公里だった。意外と、近い。2月29日に『二十一世紀飯店』に泊まり、3月2日は『云郦酒店』に泊まった。

○その『云郦酒店』はチェーン店で、案内には『云郦酒店(北京南锣鼓巷簋街店)』とあった。つまり、『云郦酒店』を案内する場所案内が『北京南锣鼓巷簋街店』だと言うわけである。この「南锣鼓巷」と言う呼称が気になった。

○と言うのも、これも前回のブログに、「はじめての中国・北京旅行~街歩きしたいおすすめエリア5選~」と言うページを案内した。それが次のものだった。

  (1)古い街並みがおしゃれな南鑼鼓巷(なんらここう)

  (2)北京屈指のグルメ街、東直門内簋街(とうちょくもんなんきがい)

  (3)2014年に世界遺産に登録された什刹海(じゅうさつかい)

  (4)芸術家が足繁く通う骨董ストリート、瑠璃廠(るりしょう)

  (5)工場跡地がアートスペースに変貌した798芸術区(ななきゅうはちげいじゅつく)

○つまり、ここには東直門内簋街があり、南鑼鼓巷が存在する。これが北京のお勧めエリアの一位二位だと言う。今回、その南鑼鼓巷を訪れているわけでは無いが、その入り口には立っている。次回の訪問のために、ここに案内しておきたい。

○「はじめての中国・北京旅行~街歩きしたいおすすめエリア5選~」には、南鑼鼓巷を、次のように案内している。

      (1)古い街並みがおしゃれな南鑼鼓巷(なんらここう)

中国・北京で、街歩きのエリアとして人気急上昇中の南鑼鼓巷(なんらここう)。新しさと古さが同居する北京屈指の注目スポットです。軌道交通6、8号線の開通以来、周辺地域からのアクセスもよくなり、観光客はもちろん、北京市内の若者たちでにぎわいます。
南鑼鼓巷(なんらここう)で楽しみたいのは、オリジナル雑貨店やおしゃれなカフェなどの小さなショップ巡り。それぞれの店舗のドビラを開けるたびに、レトロムードを満喫することができるでしょう。周辺の胡同(こどう:北京市の旧城内を中心に点在する細い路地)には、皇族や文人が住んだ四合院建築が残されています。

○地下鉄5号線の北新桥站の東が东直门内簋街で、西が南锣鼓巷だと言うことになる。そこに存在するのが『云郦酒店(北京南锣鼓巷簋街店)』だった。なかなか『云郦酒店』は面白いホテルだった。大いに勉強になった。