屋久島シャクナゲ | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○2024年6月1日に、屋久島へ出掛け、シャクナゲを堪能して来た。これまで、ブログ『花之江河のシャクナゲ』、『投石平のシャクナゲ』、『投石岳のシャクナゲ』、『安房岳・翁岳のシャクナゲ』、『屋久島のシャクナゲ』と題して案内して来た。

○もう十分だろうと言う気もするが、屋久島のシャクナゲはそんなものではない。まだまだ見所満載なのである。今回は、『屋久島シャクナゲ』と題して、述べてみたい。断っておくが、『屋久島のシャクナゲ』と、『屋久島シャクナゲ』とは、別物である。

○例えば、ウイキペディアフリー百科事典では、『ヤクシマシャクナゲ』項目が存在する。

       ヤクシマシャクナゲ

ヤクシマシャクナゲ(屋久島石楠花、学名:Rhododendron yakushimanum)は、屋久島の高地に自生するツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属常緑低木。屋久島の固有種あるいは固有変種である。屋久島町の花に選定されている。

屋久島山岳では5月下旬から6月上旬頃に開花し、花冠は直径約4cm、3分の1ほど5裂した鐘型で雄蕊は10本、一般的にのうちは濃いピンク色であるが開花するにつれ退色して淡紅色から白へと変化する。しかし稀に蕾の内から白いものや、開花しても薄オレンジがかったピンクを呈する株もある。

鹿児島県屋久島の標高1000m前後から奥岳(宮之浦岳(1936m)・永田岳(1886m)・黒味岳(1831m)など)山頂付近までの高地に分布し、その範囲は数千ヘクタールに及ぶ。

ヤクスギランドを経て淀川登山口に通じる安房林道沿いでは紀元杉(標高1240m)附近から出現し、紀元杉にも着生している。荒川登山口から縄文杉を経る登山道沿いでは高塚小屋(標高1330m)附近から出現する。

シャクナゲは山岳信仰とも密接な関係があった。屋久島では選ばれた青年が宮之浦岳や永田岳などの山に登り、一品宝珠大権現を祀った祠に米、酒などを供える「岳参り」が旧暦4月と旧暦8月に行われてきた。奥岳でシャクナゲの蕾を採取して里への土産として持ち帰る風習があったが、近年では自然保護の観点からこの風習は衰退した。

  ヤクシマシャクナゲ - Wikipedia

 

○なかなか丁寧な案内文である。今年、当古代文化研究所が屋久島奥岳を訪問し、シャクナゲを見て来たのは、6月2日だった。旧暦では4月26日になる。ちょうど、シャクナゲの花が見頃だった。旧暦4月の「岳参り」のころに咲く花がシャクナゲなのである。

○また、上記説明にあるように、ヤクシマシャクナゲが咲くのは、標高1200mから1300mから上である。当古代文化研究所は淀川登山口から登り、荒川登山口へと下ったが、まさに、紀元杉(標高1240m)附近でシャクナゲを確認し、高塚小屋(標高1330m)附近でもシャクナゲを確認している。

○今回は、『屋久島シャクナゲ』と題して、屋久島に咲き誇るシャクナゲの群生では無く、『屋久島シャクナゲ』の花の美しさを案内したい。このように案内すると、改めて、『屋久島シャクナゲ』の美しさが実感される。