投石岳のシャクナゲ | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○2024年6月1日に、屋久島へ出掛け、シャクナゲを堪能して来た。その第一弾は、ブログ『花之江河のシャクナゲ』と題して、前々回、案内した。そして、第二弾がブログ『投石平のシャクナゲ』で、前回、案内した。

○今回、屋久島を訪れ、最もシャクナゲが美しかったのが投石平から宮之浦岳の間だった。花之江河の標高は1630m、500m行くと、黒味分岐に出る。黒味分岐の標高は1680m。それから600mほど行くと、投石平で、標高は1700mほど。

○投石平は、黒味岳(1831m)と投石岳(1830m)の間の、開けた谷合いになる。ちょうど、投石平が、その分水嶺となっている。手前は荒川となって安房に流れ注ぎ、向かいは小揚子川となって栗生に流れ注ぐ。

○時間が許せば、黒味岳がお勧めである。何と言っても、屋久島三岳の一つが黒味岳なのだから。投石岳(1830m)・安房岳(1847m)・翁岳(1860m)・栗生岳(1867m)・宮之浦岳(1936m)の屋久島奥山が一望できるのだから。そういう場所はここしか無い。ただ、山頂は一枚岩で、滑りやすいので注意が必要。

○投石平の標高は1700mほど。その後、投石岳から安房岳、翁岳の、標高1700m付近の裾野を縫うようにして2㎞ほど歩く。この間のシャクナゲが今年は特に見事だった。お陰で、全然、先に進まない。もっとも今回は花見に来たのである。日没までに高塚小屋まで行けば良い。

○したがって、今回は『投石岳のシャクナゲ』と題して案内したい。投石岳の山麓全てがシャクナゲのお花畑だった。天晴れ、見事と言うしかない。屋久島のシャクナゲの凄さは、奥山にしか咲かないところにある。

○ある意味、標高1500mほど、登らないと見ることのできない花が屋久島のシャクナゲなのである。前々回案内した『花之江河のシャクナゲ』が、まさに1630mのところに咲いている花である。前回案内した『投石平のシャクナゲ』は、標高1700mのものである。

○そして、今回案内する『投石岳のシャクナゲ』も、投石岳の麓、1700m付近の登山道に咲く花々である。人は登山道沿いの花しか見ることはできないが、シャクナゲの花は、山全体に咲いているのが眺望される。それは向かいの黒味岳の山裾まで続いている。

○長々と説明したが、本当は、説明など、不要である。花は眺めるものであって、説明など、要らない。美しいものは、みな美しい。勝手に美しいのだから見ても見なくても美しいのである。それが屋久島のシャクナゲである。