山之口麓文弥節人形浄瑠璃:第128回6月定期公演 | 古代文化研究所

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○2024年6月16日(日)、午後2時から、『山之口麓文弥節人形浄瑠璃:第128回6月定期公演』が開催され、見に出掛けて来た。例年、3月、6月、9月、11月の年4回開催されているが、去年は、何とか、全部見学することができた。

○今年も3月17日に開催された『山之口麓文弥節人形浄瑠璃:第127回3月定期公演』を見ている。

  ・テーマ「無題」:『山之口麓文弥節人形浄瑠璃:第127回3月定期公演』

  山之口麓文弥節人形浄瑠璃:第127回3月定期公演 | 古代文化研究所 (ameblo.jp)

○山之口麓文弥節人形浄瑠璃は、演目が、

  出世景清:四幕

  門出八嶋:四幕

を中心に行っている。一回の公演で二幕を演じるので、

  3月公演:出世景清  ~大仏殿普請の段~  ~阿古屋住家の段~

  6月公演:出世景清  ~拷問の段~  ~牢舎の段~

  9月公演: 門出八嶋  ~出陣の段~  ~八嶋合戦・戦場の段~

  11月公演: 門出八嶋  ~八嶋合戦・弁慶の段切~  ~八嶋の浦の段~

と、年四回の公演を見ると、一通り、山之口麓文弥節人形浄瑠璃の演目の全てを見ることになる。しかし、所用などがあったりして、なかなか全部を見ることも難しい。

○今回の公演の演目は次の通りだった。

  ・娘手踊り(お伊勢参り)
  ・出世景清:拷問の段(水責め火責め)
  ・出世景清:牢舎の段(ずやんば)
  ・間狂言:太郎の御前迎(ごぜむけ)

○いつも良い席を確保するため、早目に出掛けるが、今回の公演は130名を超す観客が来て、大盛況だった。山之口麓文弥節人形浄瑠璃館の会場は、超満員だった。いつも、こうなることを期待したい。

○ちょうど、山之口麓文弥節人形浄瑠璃も過渡期で、太夫が前半は新しい乗峯太夫、後半はいつもの里岡太夫で演じられた。里岡太夫は、もう90歳近い高齢だと言う。それでも声には張りがあり味がある。こういうベテランと比べられる乗峯太夫も大変だろう。しかし、頑張っている様子はだれが見ても判る。どんどん上達することは間違いない。大いに期待したい。