○2024年3月1日に、河北省の承徳市を訪れた。もちろん、避暑山荘を見学することに目的があった。そもそも、避暑山荘なるものが、どんなところかも、つい最近まで知らなかった。
○昨年、9月に、「寧波・杭州・蘇州・台北旅」をした。春秋航空の『佐賀⇔上海線定期便』が2023年9月6日に再開、運航された。その記念すべき第1便で、出掛けたのが、「寧波・杭州・蘇州・台北旅」だった。
○その際、久し振りに蘇州を訪れた。今回、蘇州を訪れた最大の目的は、司馬遷の「伍子胥列伝」にあった。司馬遷の「史記」巻六十六『伍子胥列伝第六』が載せる、
而抉吾眼懸呉東門之上。以観越寇之入滅呉也。
が気になって仕方が無かった。伍子胥が眼を抉って掛けるとすれば、「東門」ではなくて、「西門」か、「南門」だろうと思った。
○そのことを確認するための蘇州訪問だった。蘇州は水の都である。中国には「上有天堂、下有苏杭。」のことわざがある。つまり、蘇州と杭州が地上の楽園だと言う認識である。それ程、蘇州や杭州は温暖で、豊かで、人が生活しやすいと言うことなのだろう。
○その蘇州を歩いて、折角だから、留園や滄浪亭、獅子林、拙政園の蘇州四大名園をも、見学して来た。その時に、いろいろと調べているうちに、『中国四大名园』なるものが、中国に新在することを知った。その話は、次のブログに書いている。
・テーマ「寧波・杭州・蘇州・台北旅」:ブログ『中国四大名园』
○つまり、次が『中国四大名园』になる。
拙政园 江苏省苏州市 编号121-74
颐和园 北京市海淀区 编号122-75
留园 江苏省苏州市 编号124-77
○2023年9月に、蘇州の留園と拙政園を見学している。残りの颐和园と避暑山庄は、北京と承徳市にあることを知った。それなら、出掛けてみようと思った次第である。
○と言うのも、現在、中国には、ビザ無しで出掛けることができない。ただ、中国トランジェットなら、ビザ無しで訪問できる。「寧波・杭州・蘇州・台北旅」もそれで、訪問した。北京と承徳市であれば、中国トランジェットで、ビザ無しで行くことができる。
○それで計画したのが、今回の「北京漫歩」旅だった。あれ程、中国に出掛けているのに、北京は30年振りである。中国の歴史と文学を追い掛けている当古代文化研究所だが、中国の歴史と文学で、なかなか北京は登場しない。あまつさえ、辺塞詩の舞台が北京周辺なのである。
○さらに、その奥が承徳市になる。北京から北へ250㎞行ったところに。承徳市は存在した。中国の検索エンジン、百度百科が案内する承徳市は、次の通り。
承徳市
河北省辖地级市
承德市,别称“热河”,是河北省辖地级市,河北省政府批复确定的河北国际旅游城市、首批国家历史文化名城,连接京津辽蒙的区域性中心城市。截至2022年,全市下辖3个市辖区、4个县、3个自治县,代管1个县级市,总面积39511.89平方千米,常住人口332.09万。
承德市地处河北省东北部,南邻京津,北接赤峰市和锡林郭勒盟,东西与朝阳市、秦皇岛、唐山、张家口市相邻,是连接京津冀辽蒙的重要节点,华北和东北两个地区的连接过渡地带,具有“一市连五省”的独特区位优势,是国家甲类开放城市,中国普通话标准音采集地、中国摄影之乡、中国剪纸之乡 [2]。承德的避暑山庄及其周围寺庙是中国十大风景名胜、旅游胜地四十佳、国家重点风景名胜区,1994年被联合国教科文组织列入《世界文化遗产名录》。
清康熙四十二年(1703年),康熙修建避暑山庄,成为清王朝第二政治中心。清雍正元年(1723年),设热河厅。清雍正十一年(1733年),雍正取“承受先祖德泽”之义,赐字“皇承天德”释义先皇秉承天地化育万物的恩德,设承德直隶州,始称“承德”。民国和解放初期为原热河省省会。1955年,热河省建制撤销,承德划归河北省,为省辖市。2012年,承德市被评为中国“十大特色休闲城市”;2016年11月,承德市被国家旅游局评为第二批国家全域旅游示范区;2017年10月,承德市入选国家森林城市。