可園 | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○蘇州の四大名園の一つ、滄浪亭の、運河を挟んで、向かいに存在するのが可園である。滄浪亭と可園は対であって、両方を見るように造作されているように感じた。あるいは、滄浪亭の一部が可園だと言えるのかも知れない。

○ちなみに、滄浪亭は「蘇州古典園林」として、1997年に、世界遺産に登録されている。ウイキペディアフリー百科事典が案内する「蘇州古典園林」は、次の通り。

      蘇州古典園林

蘇州古典園林(そしゅうこてんえんりん)は、ユネスコ世界遺産に登録されている、中国江蘇省蘇州市にある歴史的な庭園の総称。蘇州古典庭園とも。

蘇州古典園林の庭園の多くはの時代に建設された。これらの多くは地元の名士により作られたもので、公共事業としてではなく、個人の趣味で置かれたもので、皇帝所有の庭園である皇家園林に対して私家園林という。庭園は豊かな水を利用し、池を配置した素朴な美しさを特徴とする。蘇州以外の江南の地にある名園(例えば上海豫園)を含めた江南私家園林が総称として中国国内では一般的である。

蘇州古典園林のうち、拙政園と留園は中国四大名園の二つに数えられる。また、宋代の滄浪亭、元代の獅子林、明代の拙政園、清代の留園の4つの時代にそれぞれ作庭起源をもつ庭園を合わせて蘇州四大園林ともいう。

  蘇州古典園林 - Wikipedia

○つまり、蘇州は宋代から、元代、明代、精代と、ずっと繁栄を維持し続けていたことが確認される。そうでないと、こういう文化は生まれない。日本の庭園もなかなか風情があって良い。しかし、中国の庭園とは、基本が違う気がしてならない。日本庭園は見るものであるのに対して、中国庭園は見せるものなのである。

○今回の蘇州訪問で、留園、滄浪亭、可園、獅子林、拙政園と、主な蘇州庭園を見学して、そういう感慨を抱いた。ただ、庭園は、ゆっくり見物するものであって、できれば、一日に一つか二つみるのがせいぜいだろう。一日で全部回る見方はよくない。まさに貧乏人の観光旅行である。

○今回、滄浪亭の続きで、可園を訪れた。可園も立派な庭園である。しかし、それを鑑賞する肝心の当事者が疲労困憊してしまっていては、どうしようもない。庭園鑑賞は、思いの外、エネルギーを消費する。可園を楽しむ余裕など無かったのがあ残念でならない。

○中国の検索エンジン、百度百科が案内する可園は、次の通り。

      可园

      江苏省旅游景区

可园又名近山林、乐园,是一处始建于五代十国时期的古典园林建筑。位于苏州城南三元坊(人民路48号),与沧浪亭仅一巷之隔。园门朝南,与沧浪亭隔水相望。1963年被列为苏州市文物保护单位。可园现存面积5000平方米,水池居中,建筑疏朗,槛曲廊回,水木明瑟,庭宇清旷。数十年来曾几度维修。

可园虽然现存园林面积很小,仅四亩半许,但其园址却历史久远,甚至在宋代还是沧浪亭的一部分。早在五代末年,此处是吴越中吴军节度使孙承枯别墅一隅,后渐废。北宋时系沧浪亭的一部分,南宋时韩世忠居沧浪亭时,辟其址为宅院,增修扩建,成为“韩园”宅邸。元、明时其地并入大云庵。清乾隆三十二年(公元1767年),巡抚沈德潜在此重筑园林,名为“近山林”。再取“仁者乐山,智者乐水”之意,又名“乐园”。乐园建成后,其东面为正谊书院,西面是沈氏宗祠和宅院,三部分实为一体。沈德潜曾读书于此。有人曾误以为是“行乐”之乐,乾隆间大吏说是“行乐不可训也”。园曾为大宪行台宴集之地。

  可园(江苏省旅游景区)_百度百科 (baidu.com)