屏風絵「三井楽・船出の朝」 | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○五島列島の福江島、三井楽町にある「道の駅:遣唐使ふるさと館」には、『万葉シアター』の他に、遣唐使や万葉和歌に関する展示がなされていた。その中に、『屏風絵「三井楽・船出の朝」』と言うものがあった。

○屏風絵「三井楽・船出の朝」を描いたのは、日本画家、鈴木靖将氏だと言う。その鈴木靖将氏自身の案内がつぎのようにあった。

      屏風絵「三井楽・船出の朝」

   日本の黎明期に遣唐使船が最終の寄港地として、ここ三井楽から唐に向って

  船出をしました。先進国、唐の文化を学ぶために多くの勇気ある若者たちの

  壮大な夢と希望を乗せて。それは生きて帰れるという約束のない船旅であり

  ました。そんな船出の朝の情景です。激励する村の長老と正、副使たち。恋人

  たちの別れ、水夫と家族の別れ。激励に駆けつけた海賊たち。見送る村の童

  たちと、それぞれのドラマを描きました。

   モデルには、「三井楽万葉まつり」のために、この遣唐使ふるさと館に来られた

   来館者の皆様。三井楽町の町長さんや職員の皆様。地元小学校の児童の実様

  にご協力を戴きました。感謝申し上げます。先人の偉業を偲びつつ祈りと感謝の

  思いで描き上げました。

      2001年夏

          日本画家 鈴木靖将