○2012年5月16日に、霧島山の韓国岳へ登って来た。韓国岳の登山口がある、えびの高原はノカイドウの自生地としても知られる。例年、連休のころがノカイドウの花の時期である。少し遅れたが、まだ少しくらいは花が残っているのではないか。そう思って、出掛けた。
○登山は雨の中での登山となった。途中で、本降りとなって、風も出て来たので、五合目で引き返した。山頂まで行っても何も見えない感じだった。
・テーマ「日向国の邪馬台国」:ブログ『韓国岳登山:2021年5月16日』
韓国岳登山:2021年5月16日 | 古代文化研究所 (ameblo.jp)
○今年は花が早く咲いて、ノカイドウの花は4月末には終わったと言う話を駐車場の叔父さんから聞いた。代わりにミヤマキリシマを登山道の各所に見ることができた。こちらも例年より早く咲いているのかも知れない。ミヤマキリシマについては、前回、書いている。
・テーマ「日向国の邪馬台国」:ブログ『ミヤマキリシマ』
○韓国岳登山を済ませた後、ノカイドウの花は終わったと聞いたが、ノカイドウの自生地まで出掛けて来た。ひょっとしたら、一輪くらいは残っているかも知れないと思ったからである。それにせっかく、えびの高原まで来ているのだから、現地を見て帰ろうと判断したからである。
○現地には、次のような案内板が設置してあった。
国指定天然記念物
ノカイドウ
ノカイドウは世界中でこのえびの高原の渓流沿いにしか自生していない大変貴重な
植物です。なぜ、えびの高原一帯にだけ分布しているのか、まだよく解っていません。
大正12年に国の天然記念物に指定されました。現在、300株余りしか有りません。
自然が生みだした貴重な植物を大切にしましょう。
ノカイドウ:野海棠
・バラ科科・リンゴ属の樹高4m程度の落葉樹。
・花期は、5月上旬頃(一週間くらい)つぼみは濃い紅色、サクラより一まわり
小さめの桃色がかった白い花が咲く。
・果実は、4~6mmの小粒で秋に真っ赤に熟す。
環境庁
○ウイキペディアフリー百科事典が案内するノカイドウは、次の通り。
ノカイドウ
ノカイドウ(野海棠、学名:Malus spontanea)は、霧島山にのみ自生するバラ科の植物である。1910年(明治43年)、鹿児島県に住む中野与衛門と深沢武逸が発見し、牧野富太郎によってノカイドウと命名され新種として発表された[1][2]。1985年に宮崎県高鍋町で近似種が発見されタカナベカイドウと名付けられている。近縁の園芸種としてハナカイドウがある。
○花が終わってから、もう二十日も過ぎていたので、探してみたが、全く花は無かった。今年も見ることはできなかった。来年に期待したい。