雷鳥出現 | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

 

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○今回の西穂高岳登山で、もっとも嬉しかった出来事は、雷鳥との出会いであろう。うわさには聞いていたが、まさか自分が雷鳥に出会えるとは思ってもみなかった。

○それだけ、雷鳥は珍しい鳥である。何しろ、日本での生息数がわずか3000羽程度と言うのだから。

○最初に雷鳥に出会ったのは、登りで、2峰を巻いている時である。足元で、『クークッ、クークッ』と言うような鳴き声らしき声がした。驚いて、よく見ると、登山道に雷鳥が二羽、居るではないか。多分、夫婦だろうと思った。

○保護色なので、全く気付かない。おそらく、鳴き声は警戒音を発したのだろう。全身が茶褐色で、下部が白い。雷鳥は雄と雌とでは毛色が違うと聞いていたが、この時期は、同じなのかもしれない。

○冬には真っ白になるのだろう。今の時期は腹部だけが白い。雷鳥は二羽とも、しきりに登山道脇の草を啄んでいる。2、3胆茲傍錣董∧未某佑魘欧譴襪佞Δ任發覆ぁこちらは雷鳥に出会えた感激で、夢中で写真を撮り続ける。

○こちらが少し近づくと、向こうが少し離れると言うふうで、2辰らいが臨界なのだろう。私は登山道を登っているのだが、雷鳥がその先を先導する案配で、五〇辰らいは一緒に歩いた。

○その後、雷鳥は登山道を離れて、急斜面を登って行った。その間、つかず離れず、ずっと一緒である。あまりの出来事に、つい、人間の方が狼狽えてしまった。

○下る時にも同じ夫婦に再度出会えるのではないかと期待し探したが、残念ながら、雷鳥夫婦に2峰付近で出会うことはなかった。

○代わりに、5峰付近で、別の雷鳥一羽と出会うことが出来た。雷鳥はテリトリーを形成するそうだし、前のは二羽だったが、今回は一羽だけである。この雷鳥は独り者なのかもしれない。つい、追い掛け過ぎたのか、登山道からピューと山の斜面を斜めに横切るように弧を描いて飛んで行ってしまった。飛んで行った先は7峰の出尾根附近で、着地した途端、『クェー』と言うような奇声をを発した。私には『ざまー見ろ』と言うふうに聞こえた。もちろん、驚かした私が悪いのである。

○雷鳥の写真と言えば、低地を向いた写真が多い。あれは雷鳥が用心している姿なのではないか。雷鳥は何時でも飛び立てる用意をしているのである。そんなふうに感じた。

○雷鳥に出会った感激を西穂山荘で話したら、『今日は天気が悪いから見れたのでしょう。なかなか雷鳥には出会えませんよ。』とのこと。雨の中を悪戦苦闘して登ったご褒美が雷鳥との出会いであったとすれば、嬉しい。