獅子は千尋の谷にわが子を落とす

獅子は千尋の谷にわが子を落とす

2014年の中学受験を目指しています。
はっきり言って息子は根性ナシです!
どこまで続くか分かりませんが行ける所まで頑張ってみようと思います。
ブログタイトルはキビシメですが、本当は息子がかわいくて仕方がありません。

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駅から続く長い上り坂を人ごみをかき分けながら小獅子と二人早足に歩いた。
その間二人とも会話は無く、無言だった。
途中、坂を下りてくる親子とすれ違う。
予定時間よりも早く発表されたようだ。
より一層、二人の足の送りが早くなった。

数分後に起こるであろう出来事を何度も何度も想像する。
掲示板に自分の番号は無くそれを見て落ち込む小獅子の姿、掲示板に載っている自分の番号を指差しガッツポーズをする小獅子の姿。
そのどちらも思い浮かんでは消え、思い浮かんでは消えを交互に繰り返した。

坂を上りきって角を曲がり、校門をくぐった瞬間、突然合格している小獅子の姿しか思い浮かばなくなった。
その瞬間、いままで一言も言葉を交わしていなかった隣の小獅子と向き合い目と目が合った。
同じことを感じている。
「きっとあるよね、番号。」
そう言いたげな目だった。
「きっとあるよ。」
そう、目で答えたつもりだった。






二人で掲示板の前に立った。
ほんの数秒だった。
小獅子は小さく言葉を発して歩き出した。
「.....無い、番号。」










獅子家の中学受験は全日程を終了しました。
熱望していた第一志望の夢は叶いませんでしたが、進学先は本人も親も胸を張れる納得のすばらしい学校です。


そもそも小獅子と勉強を始めたのは、「勉強がすごく出来る必要は無いけど、勉強が嫌いになるのは困る」という思いからでした。
目の前に少しがんばればクリアできる小さな目標を掲げ、小獅子の喜びそうなものをご褒美にそれをひとつひとつ達成していくという方針でした。
そのうちにあこがれの志望校を見つけ、そこにたどり着くためのスモールステップを作成し、ふたりでここまでこつこつとやってきました。
この方法は受験だけでなく、人生の目標を達成するという意味ではすごく有益な方法だと思っています。
今回第一志望校には手が届かなかった小獅子ですが、この怒濤の勉強漬けの毎日を過ごしても勉強嫌いにはなりませんでした。
今回の不合格で早くも6年後の目標を口にし、4月から始まる新生活を楽しみにしているようです。
小獅子が自分で目標を立てその目標に向かって自分の足で前に進もうとしているいま、父親である私の出番はほとんど無さそうです。


もう7の段の九九を間違え涙ぐむ小獅子はいません。

合格発表の掲示板の前にいつまでも佇むのではなく、落ち込むのではなく、涙をぐっとこらえこの悔しさを胸にしまい次のステップへ踏み出そうとする一人の青年になりました。
受験勉強を通じ息子の成長を間近で見れて、寂しくもありうれしくもあり複雑な心境です。

3年8ヶ月の長期に渡りこの拙いブログに息子の成長を書き記せたことをうれしく、またここまでがんばっってこれた息子を誇りに思います。


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いつもの時間にいつもの道を通り、いつもの景色を目の当たりにするが違う景色の中を歩いている感じがした。
駅の近くのコンビニに寄り、いつものように雑誌を手に取りパラパラとめくるが活字が目に入って行かない。
いつもの電車に乗り、いつもの駅で降り改札でPASMOをかざすも上手くタッチ出来ず少し長い渋滞を作ってしまった。
駅の階段をいつものように上がれず、階段の手すりにつかまりながらゆっくりと上る。


1月校最後の合格発表の朝。
いつも通りにしているつもりが少しずつ噛み合わない。
またそのことを自覚しているが表には出せない。
いつも通り仕事をしてるつもりだが、フワフワした感じがして落ち着かない。
そんな状態でもうすぐレタックスが届くであろう時間を迎えたが、一向に携帯が鳴る気配はない。




我が家では1月に合格・不合格両方を体験出来た。
率直な感想を言うと、不合格は自分自身が受けた試験で落とされた時より辛い。
自分の感情を胸の奥深くにしまい、目の前の我が子にわざと明るく振る舞い声をかけなくてはいけない。
パソコンの前で小獅子のこわばった表情を今でも鮮明に覚えている。
パソコンの画面を見ずとも結果が分かった瞬間だった。

合格・不合格どちらも紙一重の差だろう。



予定時刻1時間以上が経過してから携帯の電源が入っていなかったことに気がついた。
とにかくそれぐらい緊張していた。

渇望していた知らせが届いた。
辛い経験をしたあとのうれしい知らせだが、喜びを爆発させるのは今ではない。


この数年間好きなことを我慢して、毎日努力して来たことを出し切るためにもあと数日淡々とやることをやって過ごして行きたい。
毎朝起きて勉強を見るのもあと数日かと思うと少し寂しい。

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1月校入試を経験してわかったことがある。



ここまで来たら親に出来ることは祈ることぐらいしかないってことだ。


模試と違って正答率も分からなければ偏差値も出てこない。

その結果を受け止めるしかなく、次の模試へ向けて弱点補強や対策を練る必要もない。

結果が良くても悪くても、次の試験では今までの自分の頑張りを信じて会場で1人で問題に向き合い、志望校への想いを解答用紙に記入するしかない。

若干12歳の子供の孤独な戦いなのである。






1月最大の山場を迎えようとしている。


今日もう一つわかったことがある。



子供の成長はものすごく早い。

一度もこちらを振り返ることなく飛行機の搭乗口に消えていった息子の背中は2週間前の初陣の時より一回りも二回りも大きくなっていた。



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「緊張して名前を書くときに手が震えた。」


なんとか受験初日を迎えて、その夜小獅子が発した言葉。
終わったあとだから言える言葉。

3科目目が始まる頃から緊張も治まり普通の精神状態に戻ったとのこと。



電車の中ではこちらの問い掛けにも答えず、目を合わせようとしない。
塾の先生と握手をするも会話が成り立たない。
参考書を開くも目が泳いでいてほとんど見ていない。
試験会場では無言でトイレに行ったきり出てこない。

朝は明らかに緊張していた。

朝から同じくらい緊張していたのはうちのかみさん。
いつもよりしゃべるし、同じ言葉を繰り返している。
小獅子がいないところで「私が緊張しているかも、、、、」と。
おかげで私は全く緊張出来ず


まあ結果はどうであれ、とりあえずホッとしているのが正直な感想です。

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正月特訓を終え質問教室に行き、帰宅するのが6時半~7時の間。
帰宅後すぐに風呂に入り飯を食べる。
小獅子が風呂に入っている間に私は国語と理科の教材に目を通し始める。



食事を食べ終わってから8時から11時までの間が勝負。
まずは質問教室で習って来た問題を再度自力で解いてみる。
次に算数。
間違った問題が少なければラッキーだが、正解した問題よりも間違った問題が多い場合はここで意外に時間が取られる。
このあと社会の時事問題に取りかかってもらっている間に、さっきの国語と理科の教材に私が一通り目を通し終わる。


国語は物語分で主人公は12歳前後。
問いは10問前後で登場人物の心情変化について問われる。
年度によっては、この主人公は将来どのような大人になると思いますか。あなたの考えを160字以内で書きなさい。などと言う問題も出される。
とにかく空欄は許されない。
埋められた解答欄もなぜ自分の解答がいけないのか、なぜこの表現を使わなくてはいけないのかを毎回二人で考え、解答を少しでも完全な物に近づけて行く。

理科は知識はほとんどいらないが、問題文を読んでその事象の法則(公式)を導き出しそれを使って答える問題が出される。
過去のサピックスオープンやテキストなどで似たような問題を見つけ出し、取らなくてはいけない問題を見分け確実にそれを取る方法を二人で確認して行く。
二人で答えのでない問題は翌日の質問教室行きとなる。



かなり地道でかなりつらい作業。
正月特訓、冬期講習が終わると一月校受験はすぐそこ。
ここもいかに切り替えられるかがポイント。

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例年正月はスキーに行ったり私の実家に行ったりして過ごしているのですが、今年はそんな予定はありません。
クリスマスツリーも飾らず、門松も飾らず、世俗とは隔離された空間を作りひたすら勉強に励む毎日です。



サピックスの冬期講習は志望校別のクラスで行われ、前回の授業での点数順に座席が決まっています。
1、2番の席はほぼ指定席のようになっているようですが、そこにいかに小獅子が食い込めるかが勝負です。
算数と国語は何とかクラスの1/3~1/2をキープ出来ていますが、理科が奮いません。
過去の学校別オープンの問題のようですが、一桁の点数とか平気で取ってきます。
問題も難しく教えてどうにかなるなんてレベルではありません。
とにかく頭をフル回転して今までの知識をどうにかこうにか引っ張り出して来て答案を作るしかなさそうです。


今日からは正月特訓が始まり、朝からお弁当持参で出掛けて行きました。
お父さんは朝から理科の問題とにらめっこしてます。
少しでも理科の点数が上がる突破口を見つけたい、ただその一心です。

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今日から来週の冬期講習が始まるまでSSもお休みのためスケジュールに余裕ができる。
終わっていない過去問もあるが、最優先は苦手単元の基本事項の徹底。
今日からは貴重な10日間だと思っている。




すべての模試の結果が出そろった。

小獅子の初陣まで30日弱。
第三志望(現実的な第一志望)までは40日。
あこがれの第一志望校の受験日までは50日を切った。


結局初陣はほぼ持ち偏差値と同程度の実力適正校を受けることにした。
手を抜けば不合格も十分ある学校を選び本番の緊張感を味わってもらう予定。
ここで凶と出れば緊張感を持って、ここで吉と出れば勢いをつけて隠れ本命の1月校への受験となる。
理想は2連勝して、2月1日を迎えること。
もちろん2連敗も想定している。


ただあくまでも小獅子の心は2月1日。
その日に最大瞬間風速が記録されるようにコンディションを持って行くのが私の仕事。

ブラジルワールドカップC組に入った日本代表。
予選リーグ突破はなるのでしょうか?
コートジボワールとギリシャに2連敗しコロンビア戦なんてシャレになりませんよあせる



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本日は最後のサピックスオープン。
試験会場に小獅子を送り出し近くの喫茶店に入って時間をつぶしている。


昨夜は、いままで受けたテストで正答率50%以上でなおかつ間違えた問題をやらせてみた。
なかなかおもしろい。
ケアレスミスだとばっかり思っていたが理解していなかったことが判明した問題や、間違って覚えていた問題などが浮き彫りになった。
再度このレベルの問題を取りこぼし無く得点することの重要性と、このレベルの問題を間違えないと言うことが本当の実力につながるのだと確信した。





2月1日以降の併願校はほぼ決まった。
超最悪を想定し対応できるシュミレーションをいくつかたてた。

中々決まらないのが一月校。
普段通っている塾の先生には「一月校は3~4校は受験してください」と言われ、一瞬目を丸くした。
○と×両方を経験させ、勢いをつけて持ち偏差値よりも高い学校の合格を勝ち取る独特のやり方のようだ。
なんとも関西系らしい考え方だ。
先生のおすすめ校の願書の締め切りが来週に迫っていることもあり少し焦りも出て来た。




いまそれ以上に焦っているのは年賀状の準備だ。
この一年どこにも出掛けることが無かったため、家族写真がほとんど無いのがその理由。

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まずは第一志望校の50%偏差値を目指している獅子家。
あと少しなのだが0.3ぐらい届かない。

今回のマンスリー、算数・理科・社会の3教科はその目標値を超えたが国語が足を引っ張ったため4教科で目標値を超えることはなかった。

塾の先生にも「御三家クラスに受かる子は、極端にできる科目はあっても極端に出来ない科目が無いのが特徴です。なるべく不得意科目を作らないようにしてください。」と言われたことがある。
なるほどと思った。

例えば国語にしてみても漢字や語彙は出来たが記述が出来なかった。
算数にしてみても速さは出来たが図形が出来なかった。
そんな経験はいっぱいある。
速さも出来て図形も出来た!漢字や語彙、長文読解もそこそこ出来た!
こんなときの偏差値はグーンと上がる。
一回のテストで4教科すべてにおいて一定の基準を超えるというのはその集大成なのだろう。
4つ同時にすべてそろえるのはなかなか難し。




「じぇじぇじぇ」「倍返し」「おもてなし」「いまでしょ」
4つ同時に受賞することもごくまれにあるようです。
2月1日に4科目同時にそろうことがあっても不思議じゃない?

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1月校の願書を取り寄せた。
願書に必要な写真も撮った。


サピの先生とも面談し、2月1日はこのまま本人の意志を尊重することにした。
2月2日は偏差値5以上下のご近所中を受験する方向で話しを進めた。
「そこまで想定されているならば、あとは気に入った学校を受けてもらって構いません。試験中に寝ちゃったりとか体調不良などよっぽどのことが無い限り大丈夫でしょう。ただし、最悪の場合はこの学校に通うことになるかもしれません。その覚悟でお願いします。」
決して和やかな雰囲気では無かったが、節々にかなり辛辣なお言葉が挟まれる。

帰宅後、スケジュール表に出願開始日から入試、入学申し込み予定日を全て記入した。


再度幾通りかシミュレーションし、いくつかの学校説明会に足を運ぶ必要性を感じた。




ここに来て、ようやく第二志望の過去問の点数が取れるようになってきた。
試行錯誤の日々はまだまだ続きます。

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