旧尾島町の堀口地区、賀茂神社の近くに堀口館はありました
南北朝期に新田義貞に従い各地を転戦した
堀口貞満の館跡です
現在は早川の堤防工事により遺構は失われました
堤防工事前、昭和40年代初期には館跡は正覚寺の境内と
なっており堀や土塁が残されていたといわれます
その正覚寺も合併移転し館跡には寺跡の石碑、館跡の標柱と
解説板が建てられているのみです
館跡からは板碑も数枚発見されているとのことです
堀口郷を開拓した堀口氏が鎌倉期より室町初期まで居館したのでしょう
堀口貞満は弟の大館宗氏とともに新田義貞の側近としての活躍が知られます
比叡山において貞満が後醍醐天皇を避難した話は有名ですね
私はこの太平記の記述で実直な武士というイメージが植え付けられましたｗｗ
↓堀口館の航空写真(電子国土空中写真1961～69を使用して作図)
参考 新田町史/ 4巻 特別編 新田荘と新田氏
新田一族の盛衰/ 久保田順一 あかぎ出版
現地解説板