キムタク マツケン ゲンマン。
指切りげんまん 嘘ついたら 針千本 飲~ます 指切った。
指切りげんまんの歌。 そんなタイトルなのかは知らないが、日本人なら、一度は耳にしたことがあることであろう。
この、どう聞いても不穏な歌詞、いろいろとしらべてみると、想像と寸分たがわず不穏だったわけなのだが、改めて、その不穏さを確認してみようかと思う。
まずは『指切り』。 これは、もともと遊郭の遊女が、客への変わらぬ愛情を誓うために、小指を切り落としたことに由来しているらしい。
次が『げんまん』。 これは、「げんこつで一万回殴る」の略であるらしい。 人間というのは、「なにが出るかな? なにが出るかな? はい! なさけない話! 略して『なさバナ』」みたいなノリで、他人を一万回も殴るのだ。
最後に『針 千本飲ます』。 これは、そのまんま、針を千本飲ませるということだ。 時々、針を千本ではなく、魚のハリセンボンを飲ませるのだ、という人もいるが、特に根拠はないようだ。 ちなみに、ハリセンボンは食べると美味しいらしい。
つまり、指切りげんまんの歌というのは
指を切り落として誓いを立て
裏切った際には
一万回殴り
針を千本も飲ませる。
また
約束を守ったところで
指を落とすのは
決定である。
なんだこりゃ?
むやみに約束などするべきではない。
ぼくの人生につづく。
おさんぽびより。
急に涼しいですな。 こう暑かったり涼しかったりすると、どうすごしていいのかわかりませんな。 みなさんは、体調など崩していませんか?
とはいえ、汗が滝のように流れる暑さよりも、圧倒的にすごしやすいわけで、ちょいと散歩にでもくり出そうかな、なんて気分にもなるわけで……
圧倒的散歩拒否。
目の前には、さんぽを完全に拒否する、柴わんことおじいさん。 もうあきらめてしまったのか、おじいさんはリードを引っ張ることすらせずに、薄曇りの空をぼんやりと眺めている。 実は柴犬というのは、見た目の可愛らしさに反して、一般に飼われている犬種の中で、最も原種、つまり、狼に近いといわれている犬種で、気難しくて、飼いにくい一面があるらしい。
わんこがその気になるまでこうしているのだろうか? そんなことを考えながら、わんことおじいさんをながめていると、向かいからやってきた、おばあさんと話し始めた。
圧倒的強制帰宅。
問答無用で、カートに乗せられる柴わんこ。 ふたりの手際を見ていると、おじいさんがわんことお散歩に行く → 帰ってこない → おばあさん迎えに行く → わんこをカートに乗せて、無事帰宅。 のコンボが日常になっているのではないか? ということをうかがわせるわけなのだが、とりあえず、カートに乗せられた柴わんこは、大変に楽しそうなので、よかったのではないかと、思う次第でございます。
ぼくの人生につづく。
なぜにそのかたち。
このくそ暑いなか、道端にパトカーが止っている。 その前に、2台の車が止まっているところを見ると、どうやら、接触事故でもあったらしい。 ご苦労なことである。
人の良さそうなおまわりさんが、書類になにやら書き込みながら、話を聞いている。 別に大きな事故だとは思えないし、滞りなく処理されていくのであろう。
が
ぼくはどうしても
気になってしまうのだ。
このパトカー
悪者っぽくない?
これは、単純に見た目の問題なわけだが、この手の、ヘッドライトがつり上がった眼のように見える車は、パトカーには向かないように思えるのである。
たとえば、どんなに人の良さそうなおまわりさんであっても、
こんなだったら、なにも相談する気にはならないだろう。
そうであるならば、
このパトカーどうよ?
と、なるわけだ。 こんなパトカーは絶対に制限速度を守らないし(偏見)、一時停止もしない(間違い)。 それどころか、ボーリングのピンのように人をはねても、「ストラーイク!!」とかいって、げらげら笑っているに違いないのである(暴言)
ぼくは、デザインというのは、すべて目的や、意味があるものだと思っている。 そんなぼくがデザインの話をする時に決まっていうのが、2丁のハサミの話だ。 目の前に、まったく同じ金属で作られた2丁のハサミがあるとする。 これらは、まったく同じ製法で作られているのに、片方はとてもよく切れて、もう片方は全然 切れない。 さて、この2丁のハサミの違いはなんであろうか? それは……
形が違う。
その一点なのである。 『きちんと切れる形をしているかどうか?』これがデザインなのだ。 だからぼくは、機能美以外のデザインを、デザインとは認めない。 『かっこいいけど使いにくい』は、デザインが悪い商品の典型である。 その形をしているのに理由がないものを、デザインとは呼んではいけないのだ。 すべてのデザインには意味がある。 要は……
このパトカーから
降りてきたおまわりさんと
このパトカーから
降りてきたおまわりさん。
どちらがきちんと
話を聞いてくれそうか?
…… というのが、パトカーに求められるデザインだと思うのである。 とどのつまり、ぼくがなにを言いたいのかというと
このパトカー嫌い。
…… ということにはなってしまうわけだが。
ぼくの人生につづく。