しるそばのうそ日記 -3ページ目

ほかほか。

  今日も今日とてコンビニエンス。 コンビニは本当便利である。 お腹が空いて、食事を作りたくなかったとしても、コンビニでお弁当を買ってきて、電子レンジで温めれば、美味しい食事にありつけるのだ。
 
  レンジでチンすりゃほかほかご飯。 今どき、チンなんていう電子レンジなんて存在しないのに、『レンジでピーする』などとはいわず、相変わらず『チン』なのは、第一印象の大切さを、思い知らずにはいられない事実だ。 10代の若者なんて、最早、なぜ『レンジでチン』なのかわからないことであろうが、今後も、容赦なく『レンジでチン』が使われていくのである。
 
  さっそく ひとくち。 ぬるい。 これ以上冷たかったら、絶対にもう一度温め直すところだが、ぎりぎりセーフのぬるさ。 どうしよう。 実をいうとぼくは、あっつ熱の料理は、あまり好きではなく、温めすぎるくらいなら、ぬるいほうが良いと思っているのだ。 だが、これはぬるい。 温めるべきか、温めざるべきか、そんなことを考えながら、ご飯をひとくちパクリ。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


灼熱。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  灼熱。 地獄の鬼でも、「さすがに熱すぎる」と、フーフーしてくれるくらいに熱い。 こういうことがないように、電子レンジの中心(レンジの中心は、マイクロ波が当たらず、温まりにくいとされる)に、ご飯を持ってきて、温まりすぎないようにしていたのに、この体たらくである。
 
  うちの電子レンジは、いまだにターンテーブルがぐるぐると回るヤツなのだが、うわさによると、ターンテーブルの回らないヤツは、回らないくせに、いい感じに全体を温めてくれるらしい。 そのことが本当であるならば、今の電子レンジがぶっ壊れた際には、頭の中にゴダイゴのガンダーラを流しながら、そこに行けば どんな夢でもかなうという電子レンジを、探し求めようと思う。
 

 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 フォローしてね!
 
 
 
 

やっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

路地を歩いていると
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


タクシーによく会う。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  路地を歩いていると、なぜか、タクシーによく会う。 こちとらが、車を避けるために、路地に入っているというのに、わざわざ路地に入ってくるタクシーなんて、迷惑千万である。
 
  「いやいや、タクシーも混雑を避けるために、いろいろと考えているんでしょ?」という人もいるかも知れないが、大間違いである。 確かに、ぼくがよく使う路地の近くには、大きな道路があって、それなりの交通量があるのだが、車がうまく流れていて、渋滞しているのを見たことがない、つまり、裏路地を使う必要なんてまったくないのだ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これは一体、

どういうことなのだろうか?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大きな道を使おうが
 

 

 

 

 

 


路地を使おうが
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


結果はほぼ同じ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これ
 

 

 

 

 

 


やってるよな?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


道、知ってますよ感
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


出してるよな?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やってる感
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


出してんな?
 

 

 

 

 

 


  この『やってる感』、どうなんですかね? 髪を切ったら、妙にセットに時間かけるとか、料理屋さんで、客の前で仕上げますとか。 いる? おじさんの前髪、ふんわり分ける必要ある? 料理は出来上がってから持ってきて欲しくない? この『やってる感』、テンションあがる人もいるんですかね? むしろ『つきあわされてる感』ない? ない? あぁ、ないのか……
 

 

 

 

 

 


とはいえ、
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


とはいえよ?
 

 

 

 

 

 


大きなマンションが建ったりして
 

 

 

 

 

 


このあたりも人が増えてきた

とはいってもよ?
 

 

 

 

 

 


うちの近所は地元の人が多いから
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


必要のない裏路地を使っているのは
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


バレていると思うよ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やってる感
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


いる?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォローしてね


 
 
 
 
 

決め手。

  暑い。 駅へと続く道を歩く、ぼくの背中に、夏の日差しが、容赦なくガブリと喰らいついてくる。 こうなるともう、顔を上げるのもイヤになってきて、靴のつま先を見つめながら歩いていく。
 
  目の前を歩くのは、ぼくと同じように、つま先を見つめたふたり組。 ひとりは、白いTシャツの、さわやかといえなくもないお兄さん。 もうひとりは、黒いTシャツの、ふくよかな、体の大きい、早い話が、おデブちゃん。
 
  特に会話をするでもなく、歩くふたり。 暑すぎて、話もしたくない、といった感じだろうか? 同感である。 同感ではあるのだが、ぼくには気になることがあった。 というのも、黒Tのお兄ちゃんの右手には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ダイエットコーラが

握られていたのだ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  別にいいよ? ダイエットコーラでも。 見た感じ、身長も180くらいあって、全体的に大きくて、体重も100キロ超えていてもおかしくなさそうだが、ダイエットコーラを飲み始める前は、もっとあったのかも知れないし。 いや、そもそもダイエットというのは、少ない飼料で、いかに家畜を太らせるか? という研究だったらしいし、ガロン単位で飲むのかも知れないし。 そんなことを考えていると……
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


味が好きなんだよ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


味が好きなんだよ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  彼は、ぽつりとつぶやいた。 オシャレなCMみたいにつぶやいた。 そうだ。 やせるとか、太るとか、体に悪いとか、体に良いとか、そんなことは関係ないのである。 食べものを口にする時に、味以外のものを気にしていたら、こんなに太るはずがないのだ。 飲みたいものを飲み、食いたいものを食う、そうやって、この体は築かれたのである。 問題は量だ。 ゾウは草ばっかり食って、あの巨体だ。 ダイエットコーラ飲んで、酢の物食ったって、太る時は太る。 それが人生である。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あと、
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


気になってたのかな?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


みんなチラチラと
 

ダイエットコーラ

見やがって
 

 

 

 

 

 


って思ってたのかな?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


だとしたらごめん。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

フォローしてね