シルバニア☆リメイクブログ きらめきのひとこま -4ページ目

まだ歩き始めて間もない頃から

来ていたこの厨房兼お店には

骨まで切れそうな大きな包丁や

何に使うのかわからない用具が
たくさんあって

ぐつぐつ煮たつ音や
時折上がる蒸気が少しこわかった

でもいつもここにくると
秘密の基地にきたようで

面白くてしかたなかった

家族みんなが汗を流しながら
いきいきと働く姿や

型から抜かれたばかりの

きれいなチーズが棚に
どんどん並べられていく様子を

見ているのが好きで
いま思えば幸せな幼少時代だった

最近は父親が作り方を少しずつ
教えてくれるようになり

いつの日か僕も一人前の
職人になるんだと覚悟も決まった

いまと変わらず
村のみんなの食卓に

おいしいチーズがいつまでも
ありますように

もうすぐお昼休みになろうかというころ

役所を訪ねてきたのは
みなりのいいご夫婦

なんでも、聞けば
家の地下倉庫から見つかったという

代々の財産の詰まった金庫を
ここで預かって保管してほしいとのこと

古めかしくずいぶんと立派な金庫で
少し驚いたけれども

なんといってもこの役所
みなさまの財産を開村以来ずっと
責任をもって守ってきた場所

一度 鍵を開けて
中のものをここで一緒に確認し

書面に書いて
最後にサインをいただきます

大事なものだからこそ
手続きは慎重にがここの掟

では、あとは安心して
お任せくださいな

シルバニア村の公的機関のみに与えられる
この獅子の紋章にかけて
あなたの財産守ります

