それはそれは長い夢だった



まばゆい光の森のなか突如現れた



美しい飾り付けのされた馬車が
わたしを乗せ



ひとりでに走り出したの



木漏れ日のなかを走り



いくつもの小川も渡ったわ



花や野草に挨拶をしながら



どこに向かうのかだれも知らない



でもひたすら胸がときめいていた
あの不思議な時間



突然終わってしまった儚い世界
もう一度だけあの馬車に乗りたい
どこに行くのかを見届けるために