【ちょっと前日記】
2023年2月18日(土) リッカさん11才 小5。
箱根ロープウェイバックヤードツアー大涌谷編のつづき。
さすが山の上。
すごい晴れてたのにあっという間に雲に覆われてすごい風が。
めちゃめちゃ寒かった。
そして荒ぶるリッカさん

谷底では硫黄の煙がもくもくと・・・

駅も硫黄ガスの影響がすごいらしく、券売機とか駅に置いてあるモニターがすごい頻度でダメになるらしい。
左:ポールも硫黄ですぐにダメになる
右:乗り場に設置されたガス検知器。指令室で常に監視。

◆
乗り場横の避難所に置かれたこの大量のポリタンクたちは・・・
乗客のかわりにメンテナンス中のロープウェイに載せて重量チェックや左右のバランスの検査に使ってるらしいんだけど、「これをロープウェイまで持って行って載せる仕事が
一番つらいっす
。」ってスタッフさんが言ってた。
腰痛めるやつやん・・・

◆
写真はないけどこの後、司令室を見学してロープウェイの操作盤を見せてもらったり雷や強風を予測して早めに運休にしてるとかいろんな話を聞かせてもらって一旦解散。
で、大涌谷での自由行動が30分ぐらいあったんだけど、我らが凄腕インタビュアー瑛子ちゃん!
「雫さん、私もっともっと聞きたいことがっ!
さっきの噴火後の話とかアツくないですかっ?
かっこよすぎますっ
」
って言うから私達だけさらに話を聞かせてもらうことに。
で、さっきのアツい話とは・・・
噴火後、大涌谷に立ち入れなくなったんだけど、しばらくして一日3時間だけ入山許可がおりて「命の保証はできないけど行ってもいい人」に手を挙げた有志のスタッフ(毎回2名だったかな?)がガスマスクつけて様子を見に行って、「この3時間で出来る限りのことを!」って毎回奮闘したっていう話。
そもそもいつ再開出来るか分からかない。
言い換えれば自分達の将来もどうなるかわからない。
そんな状況でも大涌谷上空で止まったままのロープが硫黄にさられてだめになる!って硫黄まみれのロープを巻き取ってメンテナンスしたり。
入山のタイミングで運悪く再噴火するかもしれないのに・・・。
さらに凄腕インタビュアー瑛子ちゃんが聞きだしたこと。
安全確保は必須!
ポリタンクの写真の建物も避難所として増設。
ヘルメットも大量購入。
さらに地震計で常に計測し、ロープウェイのうち1台はガス検知器を乗せて運行している。
運行のために以前はなかった条件をすべて満たさないといけなくて結構大変。
でもロープウェイは生活必需路線ではない。
だから安全とホスピタリティの2つを両立させなければお客は戻ってこない。
ホスピタリティを学ぶためにディズニーランドに研修に行ったり、また乗りたくなる路線を目指している。
そして【運賃が高くなってしまう理由】
・雷や強風だと運休になってしまう。
・硫黄の影響で設備品の寿命が短い。
・回転部のタイヤなどは摩耗するので交換が必要だが、かなり高額。
・メンテナンス中は区間をくぎって運休にしているがだいたい1か月かかる。
・夜の運行も規制されていて、夕方以降の残業はスタッフであっても箱根町に申請を出さないとダメなぐらい厳しい。・・・本当は夜景がきれいだから運行したい。
そう、前からロープウェイの運金って高いな~ってずっと思ってた。
でも裏でこれだけのことをやって、噴火の影響で運休中だった間のメンテナンスに運行条件を満たすための設備投資。
そりゃこれぐらいかかるよね・・・
知らなかったらずっと「観光地価格だから高いな~」って思ったままだったわ。
ちなみにディズニーランドに研修に行った話は、瑛子ちゃんが「普通の鉄道となんか違うっていうかみなさんホスピタリティにあふれてるな~って思ったんですけど、従業員の間で何か意識されていることがありますか?」って聞かなければ出てこなかった。
いや~、瑛子ちゃんやっぱすごいわ
今回でツアーレポート終わろうと思ったんだけど、いい話だからどうしても端折れなくて次回につづく・・・。
オマケ:
瑛子ちゃんが
「雫さん、気づきました?
指令室で話してくれた人、めっちゃ声良かったじゃないですか。
しかも通る声っていうか、ちゃんと一言一言声を張ってわかりやすく説明してくれて。
やっぱり普段マイク越しに指令を出すからですかね
」
ってイケボの司令官に感激してた。
さすが瑛子ちゃん