ぽっこり仏さま◆210/伊舎那天 | そるてぃーあひるっ!(いととえん・むすび)

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神仏・精霊・森羅万象。多彩な色彩。多様な生命。円となって繋がり広がる縁。縁のもとに結ばれた糸(=意図)と会う。糸+会=絵。
あらゆる縁の意図(=糸)が絡み合って生じる、そんな絵を描いていきたい。

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胎蔵界曼荼羅について

 

 

ぽっこり仏さまシリーズ

210/伊舎那天(いしゃなてん)

 

 

 

仏はあなたの怒りも喜びも苦しみすらも

盃に満たして飲み干す

仏の盃に注ぐにふさわしい心であるだろうか

 

 

 

《真言》

ナウマク サンマンダ ボダナン

ロダラヤ ソワカ

 

 

 

《伊舎那天》

東北の守護神

サンスクリット名:イーシャーナ

別名:大自在天、シヴァ、ルドラ

 

 

真言の「ロダラ」はヒンドゥ教のシヴァの別名「ルドラ」を表わし、荒れ狂う暴風・暴悪・破壊を意味する。

 

緑色の肌に血の入った盃を持ち、頭蓋骨の連なる首飾りをつけた恐ろしげな姿で描かれることの多いこの神は、太陽の光が届きにくいゆえに疫病などが生じやすい鬼門を護るためにあえてそのような姿になったとも言われる。

 

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血の入った盃は一見ゾッとしますが、キリスト教ではキリストの血(あるいは神の血)といえばワインを指します。

古来より「血」は「その血を持つ人間の存在」を表わし、血判とかはその人の証明になるし、悪魔との契約では契約者本人の血を使って呼び出したりしますね。ちょっと怖い話をすると「その人の血があればその人を呪うことができる」というのもあります。まさに血こそ人そのものとも言えます。

 

血の入った盃を持つ仏は「人間の怒りや憎しみや悲しみなど多くの感情も合わせて飲み込む」という深い意味も秘めています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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文・デザイン/ソルト

 

 

 

 

 

 

 

 

《胎蔵界》とはなにか。

 

それは文字通り、《胎(はら)》の《蔵》。

 

胎児が宿る、その蔵は、すなわち子宮のこと。

 

全ての慈悲の満ち充ちる、母なる海のこと。

 

全てを抱擁する、あたたかな、大いなる慈悲のこと。

 
 
胎蔵界曼荼羅の中心に坐(おわ)す、

大日如来は伝える。
 

 

──あなたはわたしで わたしはあなたで

あなたはすなわち わたしのいのりに包まれていて

そのわたしもまたあなたの内側に存在する。