耳の聴こえない絵描き
ソルト/Shiori Ueda
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わするなよ
まかぬたねなら
はえもせず
まいたたねなら
はえるものぞと
解 説
実りの秋、食べ物の美味しい季節になりました。お米や野菜など、実りを得ることができるのは、その種を蒔いたからです。「蒔かぬ種は生えぬ」のことわざ通り、種蒔きもしないで、実りを得ることはできません。
この道理をしっかりわきまえることが大切です。
お互い人間社会も良い種蒔きをして、よい結果を得ることを忘れてはいけません。
「棚からぼた餅」と言いますが、突然幸福が舞い降りてくることはまずありえません。「果報は寝て待て」ではなく、「果報は練って待つ」ことが賢明です。
コロナ禍で苦しみは絶えませんが、地道な工夫と努力(種蒔き)を怠らなければ、いつしか結果がついてくるでしょう。
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これは秋に、とあるお寺の掲示板で見かけたものです。
「種を蒔く」はわたしもよく言う言葉。
最近は言葉を伝える・神社を伝える仕事もさせていただいていて、
その時に伝えているのが「因縁を作るために種を蒔く」。
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「因縁」について
「因縁をつける(言いがかりをつける)」という日本語があるため、悪い意味に捉えられてしまいがちですが本来は仏教の概念で、因(ものごとの要因・起因)があるから縁(ものごとの繋がり・連鎖・作用)が生じるという意味です。
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種を撒けば芽が出る。
けれども芽を出すためにも条件がありますね。
神社に行くことが「因」
その後の行動が「縁」となる。
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因と因は結びつき、大きな輪となって広がります。
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縁を結ぶために、因を作りに行こう。
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因はすなわち種。
因は自ら作るもの。作りにいくもの。
他者によってもたらされるものではなく
日々の生活の中、確かに培われていくものが因と縁です。
緩やかに確かに、自分のちからで積み上げていけるものだから
因と縁を意識し、日々を丁寧に生きてみよう。種を蒔き、育てていくように。
(文/ソルト)