耳の聴こえない絵描き
ソルト/Shiori Ueda
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《真理の羽根》
ときに天使が神になりすますことがある。
翼の裏に本当の心を秘め隠して。
ときに悪魔が神になりすますこともある。
その翼を豪奢な衣の下に押し隠して。
全ての天使が善き言葉のみを告げるとは限らず
全ての悪魔が悪ゆえの悪だとは限らず
では我らは何を信じるべきか
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036‐アスタロト
揺るがぬ信念
揺るぎなき信念を持っているか
自らを高めることも堕とすこともなく
揺るがぬ心であるには
感じず動じず揺るぎなく
ただひとつの信仰を持て
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アスタロトの起源は、かつては愛と豊穣の女神であったといわれる。
メソポタミアの豊穣の女神「アスタルト」。
女神イシュタル(アスタル)、女神アフロディテ、女神イシスの起源ともされる。
かつて神であった存在が、悪魔に堕とされる例は多い。
バアル、ベルフェゴール、ベルゼブルもそう。
日本神話では逆に、荒ぶる禍つ神、災いであった存在を善き神として崇めている例もある。
時代によって、その時代に必要とされたものが
強さ、慈悲、恐れ、すがる物、そういう違いだろうね
どうであれ、本質は変わらないと思う。
太陽の日差しが、時には強烈な日照りになるように。
そよ風が、時には暴風になるように。
恵みの雨も、時には大洪水を引き起こす。
それでも太陽は太陽であるし、風も風にすぎず、雨もただ降るだけ
自分らしく在るというのは、そういうことで。
(文/ソルト)