かむながら巡る/富士山 | そるてぃーあひるっ!(いととえん・むすび)

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神仏・精霊・森羅万象。多彩な色彩。多様な生命。円となって繋がり広がる縁。縁のもとに結ばれた糸(=意図)と会う。糸+会=絵。
あらゆる縁の意図(=糸)が絡み合って生じる、そんな絵を描いていきたい。

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◇かむながら巡る◇まとめ

 

 

《木花知流比売-コノハナチルヒメ-》

 

 

《磐長比売-イワナガヒメ-》

 

 

 

 

 

 

よくある勘違いの話をします。

 

幼少から霊能者・霊媒師と関わって育ってきたソルト。

 

その中で時々言われたことが

 
「あなたはイワナガヒメとの縁が強いから富士山を見てはいけない、行ってもいけない」

「なぜならイワナガヒメとコノハナサクヤヒメは仲が悪いから」
「富士山はコノハナサクヤヒメのご神体だから」

  
 
最近でも時々見かけるのが

 

富士山を見て「コノハナサクヤヒメさま~」と拝むスピリチュアルなひと…

 

あ、うん、大間違いだから・・・・・・

 

 

正しい知識を身につけると、スピリチュアルな言葉に惑わされなくなる。

 

 

まず。

 

 

富士山は活火山。

 

火の山。

 

コノハナサクヤヒメは木の花々の開花のエネルギーを神格化した神。

 

さて、これを見て

 

 

古事記の系図で言えば、コノハナサクヤヒメは「山の神の娘」で「火の神の母」。

 

 

もう一度言うと、富士山は「活火山」なんだ

 

 

だから、必要なのは火の神ではなく「火を鎮める神」

 

 

山の神の娘であり、火の神の母たるコノハナサクヤヒメなら火のちからをコントロールできると考えたんだろうね

 

ゆえにコノハナサクヤヒメは富士山そのものをご神体とした神ではなく、

火の山を封じ鎮めるための封印の神と見るほうがとても自然だよ。

 

 

 

「イワナガヒメ」とのくだりは、古事記に詳しければ知っているだろうけれど

 

 

ま、、、調べてみてね
イワナガヒメは岩のように長く生きるいのちを司り、コノハナサクヤヒメは花のように咲きほこり繁栄するいのちを司る。

 

 

ちなみに古事記において、「イワナガヒメとコノハナサクヤヒメは仲が悪い」という記述はないよ(笑)

 

 

 

富士山においてコノハナサクヤヒメを祀る神社は「浅間神社」なのだけど

イワナガヒメを祀る浅間神社もあるよ。

 

 

 

 

諸説はたくさんあって、その中でも

 

「醜い」=「見にくい」=「まばゆく輝いて見ることができない」という解釈をするひともいて、

ゆえにコノハナサクヤヒメとイワナガヒメは「肉体の美しさ(サクヤヒメ)と魂の美しさ(イワナガヒメ)」という。

 

 

 

まあさておき、「富士山=コノハナサクヤヒメ」という間違いだけは無いように。

 

 

しいて言うなら「浅間大神」が富士山本来の神ではないのかな、

 

 

時代が下るにつれて祀られる神がすり変わる・すり変えられるパターンってたくさんあるからね。

 

 

簡単なこと。

その地を征服した側の一族が祀る神にすり変わるんだ。

 

 

 

ちなみにコノハナサクヤヒメの別名は「神阿多都比売/カムアタツヒメ」

 

九州を支配していた一族・阿多隼人(あたはやと)が祀る神だともいうよ。

 

 

 

 

 

(文/ソルト)