ケセラセラ | 森永の小部屋 

森永の小部屋 

主に教室受講生に対して書いているブログです。このブログに掲載していることは、TACの公式見解ではなく、森永個人の主観に基づくものです。また、記事は万全を期しておりますが、万が一不利益を被られたとしても責任は負わない旨ご了承ください。

受講生の皆様、お疲れ様です。


今日は民法⑫⑬の基本講義がありました。ご参加頂いた皆様、お疲れ様でした。



若い時には気にしていないというか、実感出来なかったのが「年齢による衰え」です。


運動不足が慢性的になって久しいので、身体面では早々に感じておりました。ゴルフで歩くのしんどいとか。


高校生の頃や研修生の頃はキャディバッグを自分で担いでコースをまわってたんですけどね。今は乗用カートに乗ってまわっても足がもちません。


しかし、頭に関しては「年齢による衰え」はなかなか感じず、「いつかは来ることもあるんだろうな」と思う程度でした。


それが、最近感じるのです。普段鍛えていないことは衰える一方で、普段鍛えていそうなことも知らぬ間に衰えていたりします。


まず、固有名詞が出てこない。興味がそれほどないことは特に駄目で、私の場合、それほど興味のない芸能人の名前は怖くなるほど出てきません。


蛯原友里と◯◯のどっちがどっちかわからなくなるんだよね


の◯◯がもう長いこと思い出せていません。それほど切羽詰まってないからかもしれませんが。


そして、その昔ある噺家さんが、「40歳過ぎたら、頭で他のこと考えながら喋ることが難しくなった」と仰っていましたが、これは本当に実感しています。


講義中は案外リアルタイムで喋っていることは考えずに講義をしていました。若い頃は。


例えば、今日も講義中に「森永の妻がエア・ケイ」とか話していましたが、若い頃は喋っているときには、足にGやら鬼の形相やら、その話の内容は全く考えず、他のことを考えながらその話しを話せていたのです。


聞いておられる方の表情や感触、この後に何を話すのか、時間配分等など、話している内容のこととは別の所に心を置いて話せていました。


しかし、ここ数年同じ調子でやっていると、油断したら頭で思ったことが口から出てしまって齟齬が生じたり、スラスラ話せていたことが出なくてつっかえたりするようになりました。


よって、基本的には今は話す内容を考えつつ話しているときと、そうでないときを半々くらいにしつつ喋っています。聞いている方にとったら全く気づかないでしょうしどうでもいいことだと思いますが。


ちなみに、今日の「エア・ケイ」のときにはエア・ケイに全集中でしたね。



ということで、やっぱり衰えってくるのだなと日々実感しております。


しかししかし、訓練により一定程度能力を維持・向上することもできます。


いいかげんな知識ではなく、所謂長期記憶になっているものは思い出せるものです。よって、受験知識を常識化し一つでも多く長期記憶へと昇華させる。


また、興味のあることはよく記憶に残ります。私も好きな芸能人の名前は当然思い出せます。だったら、受験知識に興味を持ち勉強してみましょう。キーワードの暗記に終始するのではなく、場面を想定し興味を持ちつつ物語として押さえる。講義で話しているように。



森永クラスでは無闇矢鱈に覚えることは基本禁止しています。そうそう、今日は「ベンの一生」ということで、無理矢理暗記する箇所もありましたね。あれくらいです。暗記から入るのは。


そんなこともありまして、私のクラスでは例年高年齢の方の合格者もいらっしゃいます。過去には70歳超えで合格されている方もいらっしゃいましたが、最近特にその凄さを感じています。


緑黄色社会というバンドを平然と緑黄色野菜と言っていたり、Mrs.GREEN APPLEの「ケセラセラ」という曲名がどうしても思い出せなくて、「なんくるないさみたいな曲」とか言っている私は70歳の頃に一体何を言っているのでしょうか。


考えるのも怖いのですが、出来る限り日々鍛えつつ能力の維持に努めていきたいと思います。


では今回はここまでとします。お疲れ様でした。