これからの過ごし方 | 森永の小部屋 

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主に教室受講生に対して書いているブログです。このブログに掲載していることは、TACの公式見解ではなく、森永個人の主観に基づくものです。また、記事は万全を期しておりますが、万が一不利益を被られたとしても責任は負わない旨ご了承ください。

受講生の皆様、お疲れ様です。

 

今年の本試験も終わり、一週間以上が過ぎました。

 

記述待ち

 

という方は落ち着かないとは思いますが、今後のことも考えてみましょう。

 

受験が終わると、勉強していた時間がポッカリと空いてしまい、手持ち無沙汰となるのではないでしょうか。

 

いったんついた勉強習慣を無くしてしまうことは大変もったいない話なので、何かしら動きだしたほうがいいでしょう。

 

 

①合格可能性が高い方

登録予定の方は実務の勉強を、他資格に挑戦する方は他資格の勉強を始めてみましょう。私は講師になることを希望していたので、講師として採用される予定は全くなかったのですが、本試験翌日から講師になるための勉強や準備を始めていました。

 

開業を意識される方は簿記を勉強してみたり(3級レベルで足りる)、実務の情報収集をしてみたり。他資格受験を考えている方は情報収集や市販本を購入してみてもいいでしょう。

 

②記述待ちの方

今回の結果にかかわらず、必ず行政書士資格を取り開業したいという方は、民法の親族・相続や会社法を腰を据えて勉強してもいいでしょう。これらは実務にも関連しますし、万が一不合格となっても次の試験に生かせる知識です。

 

実務のイメージがわかない人は、実務に関する情報を収集してみたり、他にどのような資格があるのか調べてみましょう。自分のやりたい仕事をじっくり検討する、ということは試験期間には案外できないものなので。

 

③残念な結果だった方

今後も試験に挑戦するのであれば、今回の試験を振り返り、反省することは必須です。合格点を取るために、どのような状態で試験に臨まなければいけなかったのか、どのように問題に取り組めばよかったのか。そして、そのためにはどのように今後勉強を進めればいいのか等をじっくり検証しましょう。ここが甘かったり、現実離れしすぎていると同じ轍をふむこととなります。

 

 

 

その他、一度試験から離れるという方などもいらっしゃると思います。そうであったとしても、やはり勉強習慣を無くしてしまうことはもったいないので、ボ~っとスマホを見ている時間を増やすのではなく、これまでと違った勉強をしたり、本を読んだりしたりしつつ、根付いた習慣を有効に活用し、今後の人生をより豊かにしていただければと思っております。

 

 

例えば、せっかく法律を学んだので、法律絡みの表現物に触れてみてもいいでしょう。

 

つらつらと思いつくまま書いていきますと

 

「ナニワ金融道」  青木雄二著 

ドラマにもなっていますが、原作は漫画です。毎年法律家になるなら一回くらい読んだほうがいい的なことを言っています。著者が亡くなってからも引き継いだプロダクションから新作が出続けたりしていますが、個人的には著者が書かれていた漫画が好きです(19巻まである)。金融の話ではありますが法律も絡み人間模様が色々な角度から描かれています。物事を表からではなく裏から見る感じ。現代版罪と罰みたいな感じと言えるかもしれない。

 

「カバチタレ」  

漫画・ドラマといろいろと作品が世に出ています。行政書士をど真ん中に据えた珍しい作品ですが、これで行政書士業務のイメージは持たないほうがいいかな、とは思います。ちなみに、著者は青木雄二氏のアシスタントをされていました。漫画も完結しましたが、物凄い量です。ドラマは一作品目が深津絵里さん、常盤貴子さんが出演され、二作品目は堀北真希さんが出演されています。個人的には、ドラマは一作品目が好きですが、これが放映された年は行政書士を目指す方が増え、受講生も増えたとか増えなかったとか。

 

「ステキな金縛り」

映画です。三谷幸喜さんの作品で、深津絵里さんが出演されています。若手弁護士の話ですが、元気の出る良い作品だと思います。

 

「リストラ日和」

小説です。組織から放り出された中年男性が社会保険労務士を目指して奮闘する話。

 

「だからあなたも生き抜いて」 大平光代著

いじめを苦に割腹自殺を図った中学生が、その後ヤクザの妻となるのですが、ある人との出会いで更正し、宅建、司法書士、司法試験と資格で人生を切り開いた半生が綴られています。私が法律家を目指すと公言したときにある人から薦めてもらった本です。資格や法律に関しても触れられていますが、シンプルに良い本だと思います。

 

「告発」

映画です。ケビンベーコンの出ている映画で、結構古い。しかし、私が法律の世界に足を踏み入れたのはこの映画を見たからかもしれません。重い話であり救いもありませんが、法律に関して色々と考えさせられました。驚くべきことに実話です。

 

「チョコレート・ドーナツ」

映画です。とても良い映画だと思いますが、告発同様体調の良い時にみたほうがいいかもしれない。テーマも結末も重いので。実の親に酷い仕打ちを受けている障害者の子を、同性愛者が引き取ることができるかという実話を元にした話。法の限界とは、という感じでしょうか。

 

私がこの映画を絶賛していたので妻も見たのですが(好みが合わないためやめたほうがいいとは言った)

 

「どこが面白かったの?」

 

との質問を頂きました。向き不向きがあるんだと思います。

 

 

記述待ちの方は、採点基準や合否が気になってネットに張り付いているかもしれませんね。私も社労士試験の時は、救済科目の予想サイトに張り付いていたことがありますが、今にして思えば

 

人生最高に時間の無駄

 

と言える時間でした。そんなことしている暇があれば本の一冊でも読み、映画の一つでも見ていればよかったと思いますのでこのような記事となりました。

 

次の目標がある人はそこに向けて、一旦足を止める人も有意義な時間を過ごし、少しずつでも前に進んでいただければと思います。

 

では今回はここまでとしましょう。お疲れ様でした。