知識量 | 森永の小部屋 

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主に教室受講生に対して書いているブログです。このブログはTACの公式見解ではなく、森永個人の主観に基づくものです。たまにどうでもいいことも書きます。また、記事は万全を期しておりますが、万が一不利益を被られたとしても責任は負わない旨ご了承ください。

TAC行政書士講座 京都校 開講情報

プレミアム本科生 3月生

3月6日(日) 13:00~

※無料体験受講も可能です。昨年までと比べ、レジュメを大幅に改定しています。

※民法をライブで受講する最後のチャンスになります

 

 

受講生の皆様、お疲れ様です。

 

先日、「合格した方はご協力お願い致します」とお願いしておりました、合格者の喜びの声に新たな声が届いております。

 

 

合格した後もブログを見ていただき、しかもこのような声を届けてくれて大変嬉しく思っています。本当に。改めまして合格おめでとうございます。

 

まだ募集しているようなので、ご協力頂ける方は、ご協力お願い致します。

 

 

 

今日からしばらく、「合格に必要な知識量」に関して書こうかと思います。

 

 

行政書士試験に限らず、短期間で合格する人と長年勉強しても得点の上がらない人がいます。

 

これは、一般的な試験が知識量だけで決まる単純な勝負ではない、ということを意味します。

 

短期合格者とは、短期間で圧倒的な知識量をカバーできる人ではありません。一般的には。短期合格者が知らないことも案外多くあります。

 

それに対し、長年勉強している人は短期合格者が全く知らない知識も有している。知識量では圧倒しても、本試験時には10~20点ほど足らずに合格に手が届かない、ということになりがちです。

 

 

なぜそのようなことになるのか、というと理由はいくつか考えられます

 

①知識量が多くなるほど混乱することも多くなる

知識が増えるほど正確性が下がる。そして類似の論点と混同し、これまで正解できていた問題でも落としてしまうようになる。当然点数は上がってこなくなる

 

②増やしている知識が点数に直結しない

5肢択一式の問題では、5つの肢全てが正確に把握できていなくても解けることがほとんどです。そして、問題を難しく見せるために難解な肢を紛れ込ませることがほとんどです。しかし、そのような肢を知らなくても解ける問題がほとんどです

 

1、よくわからん肢

2,よくわからん肢

3、よくわからん肢

4,見たこともない肢

5,基礎知識っぽい肢

 

という5肢択一式の問題は、解き方、間違え方、復習の仕方が大切です。

 

現場では、案外「見たこともない肢」が魅力的に見えることがあります。なんの根拠もないのにそのような肢に吸い寄せられていては、通常得点は上がりません。多くの場合、そのような肢は問題を難しく見せるためのオトリの肢だからです。

 

上記の問題で肢5が正解肢だったとしましょう。ということは、実は「基礎知識っぽい肢」ではなく、「基礎知識で解ける肢」だったわけです。基礎知識で解けなかったのは基礎知識が曖昧だったせいで、そのせいで「基礎知識っぽい肢」としか判断できなかった。

 

このような問題を間違えた原因は、1~4の肢がわからなかったから間違えたのではなく、肢5をきっちり判断できなかったから間違えたのです。

 

ということは、復習の仕方としては肢1~4の難解な肢を覚えこむようなことをするのではなく、まず第一に、出題者が「ここはこれくらい押さえておかないと」と考えている知識を、出題者が求めているレベルまで高めることです。このような作業が点に繋がる勉強となります。基礎知識の精度を高めないまま、肢1~4のようなオトリの肢に関する知識を増やしては、益々知識の精度が落ちてしまい、勉強量に比例して点数が伸びなくなってきます。

 

 

私の基本講義ではそのような知識を精査し、授業でお伝えしていますので、まずは基本講義の復習を徹底しましょう。

 

レジュメ・シート・問題集を通してしっかり基本講義をものにしましょう。

 

そして、過去問のなかでも、優先順位の高い肢を凝縮したものが、何度かブログでも紹介している「肢別過去問集」です。内部教材ではなく市販教材とはなりますが、優先順位の高い肢を効率よく学べるように編集されています。

 

巷では、この「肢別過去問集」だけで合格できる

 

という極論ともいえる声もありますが、個人的には、現在の行政書士試験の本試験突破に必要な知識量としては絶対に足りないと思います。

 

ただ、この「肢別過去問集」だけやっていて受かる人も実際いると思います。

 

それは何故か、ということを次回書いていきましょう。

 

では今回はここまでとします。お疲れ様でした。