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呑める器とお酒と美味しいものが好きです。

 こんにちは。というより初めましてと言ったほうがいいのでしょうね。

数年前にヤフーブログでお世話になっていたのですが、閉鎖になるということで急遽アメブロさんに引っ越しだけして、そのままになっておりました。その間に来てもらったものもあり、久しぶりに再開してみます。

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高9.5cm  幅7.0cm

 今回はこちらです。須恵器の小瓶です。拙ブログで何回も欲しい、欲しいと言い続けてきたものです。この趣味を始めたころに見た故辻清明さんのコレクション紹介記事を見て、その佇まいにひかれて以来思い続けていたものです。

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 いい感じですね。辻さんはこの瓶のことを大津京徳利と呼んでいました。それから何年か後にこれが崇福寺形水瓶・華瓶と呼ばれていることを知りました。                     

 

 崇福寺というのは滋賀県大津市にあった、大津京の鎮護寺として天智天皇によって建立されたお寺です。昭和の初めのころ国による調査が行われ、周辺からこのタイプの須恵器が大量に発掘されたため、業界ではこの名称がついたとのことです。学術的には長頸壺と何とも色気のない名称で呼ばれています。

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 発掘品でありますが口辺がほぼ残っているのがうれしいです。お酒の切れも完璧です。

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 底から同の一部に窯傷があります。漏れはありません。

ネットオークションで入手しました。ネットをはじめて20年以上になりますが、数回このタイプの徳利が出品されているのを見て参戦しましたが、毎回初戦敗退でした。 

入手して毎晩お酒を注いでいて「こんな小さい壺なのに、なんでこんな高いんだろう。」と考えていました。魅力がある、希少性がある、それはもちろんなのですが、思い至ったのは、「崇福寺を狙っているのは古陶磁好きだけじゃないよな。」ということでした。

 

 本来仏具として生まれたもの。つまり仏関係の方々のターゲットになっているという事、

ご存じのように仏教美術のプライスゾーンは、桁がひとつ違うかんじで、私のような貧生にとって高額と思うようなものでも、「崇福寺、一本いっとく?」みたいな感じで気軽に入手しているのだろうなということ、それで相場がアップする。というくだらない結論に至りました。

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右 新羅土器徳利 高11cm

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右 唐津小皿 径10.5cm 

 今日の揃えです。初期伊万里と唐津の小皿を配してみました。

崇福寺、入手して5年くらい毎日のように使ってきましたが、まったく表情が変わりません。

でも、使っていてとても気持ちの良いものです。

 

 数年ぶりの投稿でなんだか長々と書いてしまいました。お読みいただき感謝いたします。

アメブロさんの作法がよくわかっていません。失礼がありましたらお許しください。

 それでは、今日はこのへんで。