堅手杯 | 呑める器ならなんでも

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呑める器とお酒と美味しいものが好きです。

 こんにちは。酷暑の日々が続いております。テレビなどでは命を守る対策を講じてくださいとのコメント・・・・・。大げさではない状況だと思います。
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径9.2㎝ 高4.4㎝
 李朝前期のものと見られる堅手杯です。
堅手とはお茶の方で使われた用語で、堅く焼き締まった磁器質の茶碗につけられた名称との事です。現在では堅手と言っても、その状態は千差万別ですよね。
青磁、黒高麗、白磁、粉引、刷毛目、象嵌、以外の朝鮮ものはすべて堅手で一括りにされているような感じがします。
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 この杯はグレーに発色しており、平凡な堅手といったかんじです。
磁器質で文字通りに堅く焼き締まっています。
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 見込みはきれいで傷みはありません。地味で平凡ですが、立ち上がりのところポツポツと膨れがあり、それが水滴がついているようで、景色となっています。
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 径9.3㎝ 高3.7㎝
 左も堅手の杯です(既出https://blogs.yahoo.co.jp/sirokumachan2001/34444355.html)。ほぼ同じ径です。ちょっと雰囲気が違いますね。今回の堅手は高台の径が
小さいのです。
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左4.1㎝ 右3.1㎝
 こうしてみるとかなり違って見えます。これぐらいの径の杯だと高台は左のもの
ぐらいが一般的だと思います。
祭器ではないでしょうが、そんな雰囲気も感じ取れます。イメージ 6

 高12.9㎝  径11.0㎝ 高4.8㎝ 

 今日の揃えです。江戸期の備前徳利と堅手小碗です。
小碗は呑んだり、酒肴を盛ったりと色々と使えて重宝します。
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 薄造りで呑みやすい佳杯だと思います。こんなものが普段使いには飽きが来なくて良いと感じています。
 
 しばらくの間、お休みします。
秋口には再開できると思います。今年も厳しい夏になりそうです。
皆さま、お体にはくれぐれも気を付けて、夏を乗り切りましょう。