「白いクッションあるでしょう。あれに焦げがあるのよ。」
年末に帰ってきた長姉が言う。
ーーーやっぱり、焼けるんだわね。 コワーーー (>_<)
電気ストーブをとても近くでつけるので、以前から危ないと言っても
「これは、火力が弱いから、大丈夫よ。」
と、少しもきかない母だ。
垂れたテーブルクロスにも、近いから 「燃える!」 って何度も言ったのに。
本当にそれで、今までは大丈夫だったのだけど・・・
触れてみると少し温かくなるくらいで、それらは燃える気配さえなかった。
どのような状況で、椅子のクッションが焼けそうになったのか?
トイレの流水レバーがひっかかるらしくて、
流したらキチンと手で元の位置に戻さないといけない。
夜中に行った母が、それをしなかった様で、長時間水が出たままだった。
母 「長姉ちゃんに怒られてばっかりだわ。
ちゃんと止めたと思ったんだけどねぇ。」
「もう少しは (家に) いるらしいし。今楽をさせてもらってるから
怒られてももういいわって思って。 o(〃^▽^〃)o 」
ーーーあははは。 そうなのー
そういえば以前なら、注意されたと言って怒っていたんだった。
母 「もう (`Δ´) 帰ってきたら、節約節約って言ってばかりでー
嫌になるわーーー
やり方も置く場所も変えるから、何がどこか、分からない!」
たくさんの愚痴も聞いてきた。
これって、気力が無くなったってコト?
今回はまったく 聞き流しているようだ、
年末には追い炊きしているお風呂を忘れて、とんでもない高温にして
お風呂の蓋が変形してしまった事もあった。
そういう怖い事につながるのは気をつけてもらわないと困る。
折込に 「補聴器」 のチラシがあったので、
どういう反応かわからないけど、母の所へ持って行った。
母 「ふーん。小さいのねぇ。」
ーーー外から見えないように、ほら、耳の後ろに隠れているのもあるわ。
母 「あら、ほんとだ。 これなら良いね。」
ーーーずいぶん値段も安くなってるよね。 何十万もするんだと思っていたけど。
一般的なのなら4・5万円。オーダーで10万ちょっと・・・
そこへ長姉が入って来た。 「ん?」
母 「補聴器の話よ。 私はまだ、聞こえるからいらんけど。 見ていたのよ。」
ーーーえぇーーー テレビの音が大きいんじゃないの?
長姉 「そう! 朝 2階から降りて来たらテレビがおっきな音で!ついててねーー
もう!頭が痛くなるわ。」
それだけで、補聴器の話はオシマイになった。
ある時に来た 長姉からのメール。
朝ごはんの支度だけは母がしているのだけど、
起きてみると、いつもと違うお茶碗に、よそってあった。
母 「どのお茶碗だったか、分からなくなってね。」
いつものお湯のみと同じところに置いてあるのに・・・
この事は長姉にとってとてもショックだったようで、何度もその話になった。
「マダラボケって言うの? 日によってほんとに違うのよ。
顔を見ただけで、わかるわよ。なんだかボーッとしてうつろな感じの時がある。」
わかるわかる。
私もそんな日に行ったら、会話が進まない。
同じことを何回も聞かれるし・・・
大丈夫だろうかと思い、とても不安で悲しい気持ちで帰ってくる。
人との待ち合わせの日を間違えて、前日に駅で長時間待っていたり
私が渡した物を、私にくれようとしたり。。。
これが年をとるって事なのだろうか?
普通の老人なのだろうか?
母はそんな風にならないと思っていたから、、、って世の中の人みんな
そんな風に思っていて、沢山の人が現実にこんな事に直面しているんだろう。
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