『春のたましい 神祓いの記』 | 胡晴の記憶の本棚

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読んだ本やその日あったあれこれ

2024年3月に出版された、黒木あるじ さんの 

『春のたましい 神祓いの記』 を読み終わりました。

 

祭祀儀礼の保護管理を目的とする

文化庁の外務団体 祭祀保安協会で働く女性、

九重十一(ここのえといち)が主人公の小説です。

 

とある疫病の蔓延で祭り等が中止され、

祭りの儀式によって抑えられていたものが出現するようになり、

不思議な事件が頻発することに。

それらをおさめるため、黒づくめの九重十一が奮闘する。

 

学校の七不思議や巨大な赤ん坊めいたアザハギなど、

オカルトというよりも、民話や日本の怪談色が強い話でした。