『だから殺し屋は小説を書けない。』 | 胡晴の記憶の本棚

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読んだ本やその日あったあれこれ

2024年3月に出版された、岡崎隼人 さんの

『だから殺し屋は小説を書けない。』 を読み終わりました。

 

心を持たない殺し屋、雨乞 の唯一の趣味は、小説を書くこと。

読みのもいいが、購入時に人と接触を持つことになるので

読みよりも書くほうが安全に行える。

その理屈が面白かったので、読んでみました。

 

ある日、雨乞のもとに、ある男を拷問し、殺すこと

という依頼がやってくる。

命じられるままターゲットの元に行ってみると、

雨乞が全作品を暗唱できるほど崇拝している覆面小説家だった。

 

彼を助けるため、擦り付けられた殺人の真犯人を見つけようと奮闘する雨乞。

 

そこへ新たに殺し屋がやってきて命を狙われ……な話です。

 

伊坂幸太郎さんの小説を思い出すような設定(殺し屋の話だし)

思っていたよりも楽しめましたが、

話が進むにつれ、少々物足りない気も。

 

とにかく勢いの良い話でした。