戦乱の旅-甲州征伐 | 3月11日、激戦開始!武田勝頼家臣の猛反撃!群がる織田軍に立ち向かう! | 武るるん♪ 武将と城の旅。時々観光とグルメ(地図付き)

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武田勝頼vs織田信長、「信長怒涛の甲州征伐~勝頼滅びへの道~天目山の戦い」
3月11日の武田軍VS織田軍の激戦の様子を紹介します。

最後まで残った武田の忠臣、織田軍との戦闘開始ビックリマーク
ついに織田軍と武田勝頼軍との合戦がはじまります。
前回のブログに記したように、武田勝頼軍の兵力は勝頼主従合わせて、「甲陽軍鑑」 では43人、「三河後風土記」 では44人、「武田三代軍記」では47人とわずかなものでした。
到底勝ち目のない戦ですが、残ったのは勝頼とともに玉砕を決めた忠臣たちです。
彼らたちは獅子奮迅の活躍をしました。
以下、各史料による武田勝頼の家臣の活躍の様子です。要約抜粋します。

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「甲乱記」

敵は早やくも細き橋を2、3騎渡って来た。
土屋右衞門尉、真っ先に態勢を整え矢を放った。
矢は狙い通りに胸板から後の総角の金物際迄射抜き、矢先は白々と見え、敵は真っ逆さまに落馬した。
それに続きたる兵は土屋を目懸け走り寄るが、土屋は二の矢を番えて放つ。
是も鎧にまともに当たったので、橋より下へ落ちた。
その後、土屋は続けざまに弓を射、屈強の武者17、8騎射落し、矢種尽きれば太刀を奪い取って2、300騎控へたる真っ只中へわきめもふらず切って入る。

土屋に続く侍には、安西伊賀守、小山田式部丞、秋山源三、小宮山内膳、その他、名を後世に残し、命を惜しまない兵、今日を限りの戦なれば、我が身を省みずに切りまくる。
その有様は、漢·楚八年の戦を一時に集め、呉、越三十度の軍を百倍にしたようであった。
わずかの小勢ではあるが、死狂いをする軍なれば、数千騎の敵を、東西南北へ切り散らした。

「武田三代軍記」

勝頼、田野の奥、天目山におります!と織田信忠の本陣へ報せが入る。
信忠は、(寝返った)甲州先方の関甚五兵衛、辻弥兵衛を案内者とし、河尻肥前守、滝川左近将監、毛利河内守、水野監物·、同惣兵衛、津田孫十郎、稲葉彦六郎、丹羽勘介、織田源吾、同赤千代丸、塚本小大膳、簗田彦次郎、梶原平二、以下3万あまり、田野郷ヘ出陣させた。

勝頼、これを聞き、よき要塞に籠って大軍を待ち受け、一気に突撃し、勝頼が最期の合戦が目を瞠るものであったと、後世に伝えん。と言う。

夜が明ければ、川尻肥前守の釣笠の馬印、はるかに見ゆる。

阿部加賀守が言上。
先陣を給り、河尻が先陣を追い散らしましょう。
その間に、勝頼さまは御最期の御用 を遂げらるべし。

阿部加賀守以下、秋山民部少輔、同弥十郎、小山田平左衛門、同弥介、斉藤作蔵、以上6騎、おのおの得意な武器を持って、勝頼親子に最期の御暇を給わり、天目山の麓に下り、川を前にして待ち伏せた。
左右難所にて、敵の軍勢は一列になって川を越えて来る。
小山田平左衛門、同弥介両人は、音に聞こえた鉄砲の名手で、橫田十郎兵衛が秘術を伝授した者であったので、道の左右に別れ、続けざまに鉄砲を放ち、屈強の足軽30余人、枕を並べて討ち死にした。

滝川の先手の津田小平治、篠岡平右衛門、真っ先に進んで、敵は小勢なるぞ、進めや者共と制して懸るを、小山田が放つ鉄砲にて、津田小平次、真ん中を打貫かれ、逆様に落ちれば、隊下の軍勢、進み兼ねて色めいた。

阿部加賀守、秋山民部少輔の両人は、強弓で早打ちなれば、敵を弓手(左手)に引付け、続けざまに矢を射、27騎を射落した。
その後、6騎の面々(阿部加賀守、秋山民部少輔、同弥十郎、小山田平左衛門、同弥介、齋藤作藏)は、太刀を抜き、向かってくる敵、数千人の中へ割って入り、十文字に駈け廻り、巴の字に廻って戦った。
河尻の先手1600人が戸惑う所を、なおも進んで、敵兵5、60人薙伏せたが、引きあげた時には、阿部加賀守、秋山民部少輔は討たれていた。



武田勝頼対織田信長、いよいよ、クライマックスですビックリマーク


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