愛の軌跡(深圳・蛇口) 62 | siriusu1960 愛の軌跡(1991年~2012年)

siriusu1960 愛の軌跡(1991年~2012年)

1991年4月、運命的な出会いから

2012年5月、永遠の別れまで

その愛の軌跡を綴ります。

 

【 香港 (深圳リトルチャイナ)② 】

 

 

彼女は、あふれるばかりの笑みを浮かべて、イミグレーションを出てきた。

 

「いらっしゃい、」

 

「はい、・・・ありがとう、」

 

人目もはばからず、・・・ハグを・・・・

 

明らかに、プライベートモードの、・・・彼女・・・

 

「食事は?」

 

「・・・要らない・・・の・・・」

 

「えっ・・・、夕食・・・食べたの?」

 

「ちがう・・・の・・・」

「今は・・・ふたりで・・・いたい・・・」

 

 

中国の独特な・・・喧騒な・・・夕食風景・・・

 

彼女は、・・・それを・・・避けたかった・・・

 

 

「あのサプライズ・・・ありがとう~~」

「とっても、・・・嬉しかった・・・」

 

「シンちゃん・・・大好きよ!!」

 

彼女が、・・・初めて・・・言葉にした・・・想い・・・

 

 

日航ホテル香港で一緒に過ごした夜、・・・

 

次の日・・・部屋に・・・バースデーカードを添えて、

 

33本のバラが・・・届いた・・・

 

 

16本の赤い薔薇・・・・

 

そして・・・

 

 

17本の白い薔薇、

 

これは、ウェディングドレスの撮影に使える、ブーケだった・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

Jun さん

 

誕生日、 おめでとう!!

 

 心をこめて、

 

     Shingji

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

【 香港 (深圳リトルチャイナ)③ 】

 

 

「ドレスのチェックは、順調にいきました?」

 

「ええ、・・・、広い部屋を予約していただいたので・・・」

「いつもは、細かい変更も意見の違いがあり、大変だったけど」

「今回は、急遽・・・モデルを呼んで、・・・ファッションショーをしたのよ」

 

「へえ~~、同席したかったな~~」

「ジュンさんも・・・モデルに?」

 

「そうなの、・・・ショウメイ(小梅・香港のスタッフ)も・・・よ」

 

 

「素敵なブーケがあって、・・・みんな喜んで・・・参加したの」

「手直しなども、・・・みんなで意見交換が出来て、・・・とても、良かったわ」

 

「最終日は、プロのカメラマンを呼んで、・・・撮影会もしたの」

「とても、・・・効果的なビジネスに、・・・なったわ」

 

「シンさんの・・・おかげ・・・」

「本当に、・・・ありがとう!!」

 

「今後の事業に活かせそうよ!!」

 

「それは、・・・よかった・・・」

「バースデープレゼントは、・・・遅れたけど・・・」

「そのプレゼントを活かした、・・・あなたのビジネスセンスの高さだね」

 

「シンさんに、・・・そのチャンス・・・舞台を、・・・頂いたからよ」

 

「いや・・・・、それが出来るのも・・・」

「あなたに、・・・香港でのビジネスチャンスを・・・貰ったから」

 

「僕こそ、・・・感謝して・・・る・・・」

 

「ええ、・・・、本当に出逢えて・・・よかった・・・わ」

「まだ・・・、1年チョットだけど、・・・」

「これど、・・・自分の人生の・・・価値観が変わったのは・・・初めて・・・」

 

「いつも、・・・見ていた景色も、・・・違って見えるの・・・」

「もう・・・あなたの・・・いない・・・人生は・・・考えられない」

 

「これからは、・・・ず~~と、ず~~と、・・・そばに・・・居てね」

 

これが、・・・蛇口南海酒店での、出来事でした・・・

 

 

 

 

<彼女との出逢い>

共通した知人・井川氏の交流を通して、1991年4月、「運命的出逢」

 

1992年5月(彼女の似顔絵:自作)