【 香港 (深圳リトルチャイナ)④ 】
翌日、ふたりで深圳のテーマパーク、リトルチャイナに出かけた。
これが、二人の初めての観光旅行となった。
成田から香港へのJALフライト便で、・・・「ハネムーンみたい・・・」と、
言った・・・彼女の一言、・・・
そして、・・・旅行がしたいとの、彼女の希望で、・・・ここを選んだ。
リトルチャイナは、蛇口からタクシーで、やく20分の所にあり、
「錦繍中華(リトルチャイナ)」は、1988年オープン、「中国民族文化村」が
併設されており、中国全土の歴史、文化、芸術、民族に関する建物や遺跡がある。
約30ヘクタールに及ぶ広大な園内に、万里の長城、龍門石窟、
楽山大仏、石林、寒山寺、山海関、ポタラ宮など82カ所の名所が、
実物の15分の1の大きさで忠実に再現されている。
中国民族文化村は、52あると言われる各民族の民俗芸能、
風俗風情と暮らしぶりを一園に集めた大型テーマパークである。
異なる各民族の典型的な村が24村あり、建築物の全てが原寸大で築かれている。
普通に観光をしていると、一日では回り切れない、・・・
特に、彼女は歴史や民族文化に興味を持っていて、
ゆっくりと時間をかけて、・・・2日で観光することにした。
【 香港 (深圳リトルチャイナ)⑤ 】
「北京や上海には、行ったことあります?」
「ええ、・・・通訳としてですけどね」
「あなたは、・・・何処にいかれました?」
「取引先のある所だけだけど・・・」
「主な所は、・・・?」
「北京・大連・上海・南京・広州・珠海・香港」
「色々な所に、・・・行かれたのね・・・」
「殆ど、・・・観光は出来なかったけどね・・・」
「万里の長城と天安門は、行かれました?」
「つい最近だけど、・・・行きました。」
「中国を往来していると、日本で『万里の長城はどうですか?』と・・・」
「よく質問を受けるので、・・・一度は行ってみようかと・・・」
「そうですね、・・・私も・・・良く聞かれます。」
「行かれたご感想は?」
「壮大と言うか・・・途方もない労力・・・」
「現在の機械設備や技術力を駆使しても、・・・実現は不可能・・・」
「古代の巨大建造物に、共通しているのだろうけど、・・・」
「奴隷制度が・・・なせる業・・・だね」
「へえ・・・そんふうに・・・思われるのね・・・」
「私なんか・・・ただ・・・ただ・・・感激しているだけ・・・」
「つい・・つい・・・技術者の立場で見る癖があって、・・・」
「コストのを考えて・・・しまう・・・」
「故宮は、先に台湾の故宮を観ていたので、・・・落胆・・・」
「あら・・・、私も同感でした・・・」
「台湾の故宮の展示物は、・・・本当に・・・感激・・・」
展示物をみて、
互いに、・・・その感想を・・・述べあった・・・
リトルチャイナは、・・・1日・・・2日で・・・
中国・・・全土の・・・観光が・・・出来る
【 香港 (深圳リトルチャイナ)⑥ 】
2日掛けて、リトルチャイナと民俗村の観光をし、
日曜日の夕方には、高速船で香港に、・・・
「中国全土の観光は、・・・どうでした・・・?」
「そう~~ね、・・・観るところが沢山ありすぎて、・・・」
「いくつ位、・・・あったのかしら・・・」
「リトルチャイナと民俗村で、・・・100か所くらい・・・」
「2日で理解するのは、・・・私には無理・・・かも・・・」
「満漢全席の料理を目の前にして、・・・感想をきかれているみたい・・・」
「一品、・・・一品は、美味しいと思うけど、・・・1日では食べきれない・・・」
「10日間ぐらい掛けて、・・・ゆっくり・・・廻って・・・」
「あなたが、万里の長城で話したことのように・・・」
「歴史的背景や携わった人たちの思い・・・それを、感じてみれたら・・・」
「2日では、・・・消化不良で・・・まだ・・・整理が・・・出来ていない・・・のね」
「中華料理と同じ・・・・う~~ん、確かに・・・そうだね・・・」
「もし、行けるとしたら、・・・何処にいってみたい?」
「そうね・・・歴史的な所なら、『兵馬俑』、・・・それと『桂林』、」
「あなたは、・・・?」
「そうだね、・・・ぼくも・・・同じ・・・」
「あと、・・・中国最古の都、西安の・・・長安城に、行ってみたい」
<彼女との出逢い>
共通した知人・井川氏の交流を通して、1991年4月、「運命的出逢」
1992年5月(彼女の似顔絵:自作)
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