トム・ケニオンと会った時のおはなし。その1  by けら☆音を旅するひと | けら’s ブログ 誰か知る 百尺下の水の心

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氣になった記事を自分の覚えのためにご紹介をしています。一種の思考訓練の場と考えております。いろいろご意見あろうかと思いますが、突飛な話とお考えの向きは、ファンタジーだと思ってご照覧くださいませ(^^)ノ

2009年9月アメリカのシアトルへ赴いて『TOM KENYON Professional Sound Healing Training 2009 in SEATTLE』認定を取得した。

ここには全世界から様々なスピリチュアルなワークに携わる人々が集まっていた。全米からは勿論、ネイティブアメリカンのシャーマン、イヌイットのシャーマン、ヨーロッパからも数多くのヒーラーがトムの研修を受けたいと参加していた。目には見えなかったが不思議で心地良い氣がヴォルテックスのように会場を満たしていた。確かに地球にいるけれどとても宇宙的だった。同年8月に東京でトムの講座があり参加したが、本場シアトルの講座は、彼のプロフェッショナルな仕事を支える設備が整っていて、全く別の空間となっていた。つまりは変性意識状態へと容易に導ける環境であり雰囲気なのだ。やはりシアトルに来て良かったと心から思った。

シアトルのホテルの会場でトムのボイスヒーリングを受けたあと、3〜5人のグループに分かれ、各々自由にボイスワークを始める。輪になって立ったまま、青空の下、みなの声を中央の何もない空間に向けて出していく。最初少し氣恥ずかしかったけれど、次第に楽しくなってきた。目を閉じて皆の声を聴きながら自分の声のバイブレーションを身体に響かせるように意識する。とても集中していたように思う。

まぶたを閉じた状態の中、氣がつくと目の前にエメラルド色をしたピラミッド型の四角錐が現れて、くるくると回っていた。日本ではいわゆる霊視などの霊能力はなく、自分は視えない人なのだろうと思い込んでいたのだが、何やら視える。ハーフトランスの変性意識下の夢うつつの状態にあるので、その時はっきり驚いたとはならない。なんか視えるなぁと案外冷静なのだが、まあ氣のせいだろうと思っていた。ふと目を開けた。エメラルド色のピラミッドが回っていた。5人が声を出すその空間の真ん中に、ピラミッドが視えるのだ。目を開けているのに。これには流石に驚いた。自分は精神世界に興味はある癖に案外懐疑主義で自分で体験しないことには斜めに見て丸鵜呑みにはしない。そんな人間の前に現れたミラクル。ええ!!なにこれ!?

無事Sound Healing Trainingの認定証を貰えて、研修が終わった。飛行機で日本に戻って成田に着いた。電車を待つ。成田エクスプレスのホームは人は少なくてまばらだった。5mほど離れたところに、白いTシャツに黒のレザーパンツで腰にポーチという出で立ちの男性がスーツケースも持たずに佇んでいる。旅慣れている人なのだろうとその人をよく見た。小澤征爾さんだった。

著名人を見てもプライベートに声をかけては迷惑とこういう場合ほぼ静かにしているようにするのが習い性である。でもサウンドヒーリングの学びを受けたシアトル帰りに世界の小澤さんに会えるとはなんだか幸先良いなあとふと目を閉じた。あのくるくる回るエメラルドのピラミッドがまた視えた。日本に帰ってきてもミラクルは続いていたのだった。