「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)

という本を読みながら、

エイブラハムという霊的なグループが伝えてくる、

「引き寄せの法則」と呼ばれるものについて、まとめて書いています。

 

鵜呑みにしないで検証しましょうという記事では、

少しだけエイブラハムと引き寄せの法則の説明について書きました。

 

宇宙の法則の定義(エイブラハム)という記事では、

エイブラハムたちが伝えている三つの「宇宙の法則」をご紹介しました。

第一の法則が「引き寄せの法則」。

第二の法則が「意図的な創造の方法論」。
第三の法則が「許容し可能にする術」。

 

上記のうち、実際に法則と呼ばれる部分は、

 

(五)振動の法則

すべてのものは、各々異なるオクターブの振動によって
存在しているのである。

その振動律に従って、表現生成の形式が規制されるのである。

 

「秘教真義」(M・ドーリル博士著)より

 

という振動の法則の一部と、

 

(一)意識想念の法則

現在意識的な想念がなければ何も創造されない。

すべてのものは、宇宙心か宇宙心の単位である
人の心かの意識的想念によって顕現されているのである。

凡ての主観的創造は、意識単位(人)か全体心(宇宙)かの
いずれかの思考の結果なのである。
 

「秘教真義」(M・ドーリル博士著)より

 

の二つを指していて、

この法則を上手に利用し、望みを叶える技、技術、手段、方法について、

書かれているのがヒックス夫妻の「引き寄せの法則」という本です。

 

引き寄せの法則とは何か?(エイブラハム)という記事では、

 

あなたの思考には
「引き寄せの法則」が常に働いているのだから、
あなたが、
「自分自身の現実を創造している」といっていい。

あなたの経験はすべて、あなたが提示する思考に
「引き寄せの法則」が働いた結果として引き寄せられてくる。

「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)より

 

とのことで、

思考に対して引き寄せの法則が働いて、

現実になるということをご紹介しました。

 

「引き寄せの法則」を理解するには、
自分を思考や感情のエッセンスを引き付ける
磁石だと考えるといい。

だから肥満だと感じていたら、
スリムな身体を引き寄せることはあり得ない。

貧乏だと感じていたら、繁栄を引き寄せることは
あり得ない。

それが「法則」だから。

「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)より

 

”肥満だと感じていたら、”=肥満である

”貧乏だと感じていたら、”=貧乏である

ということになります。

 

「療法の眞義」(M・ドーリル博士著)には下記の教えがあります。

 

わたしのところへ、「あなたがたは確言をしないのですか」
と言ってくる人がいる。

わたしは、そんな人々に対しては、
「そうです。確言はすすめていません。
わたしは、その効果を信じないのです」と答えている。

「でも、誰々が確言を用いていますが」と言うが、
それはその人たちの自由なのである。

わたしはそれを信じないのである。

そこいらを歩き回って熱心に
「何々である、何々である、何々である」
と確言しているということ自体が、”何々でない”ことの証拠なのである。

ある人は「わたしは神の完全な子である。わたしは神の完全な子である」
とくり返し言っている。

彼らは、自分たちが神の子でないと思っているから、
その様に言うのである。

彼らが本当に神の子ならば、そんなことを言ってあるく必要は
ないのである。

実際に、人間は神の子なのである。

このことは、肉体の健康のことについても
ある程度応用されているのである。

一部の人々は、”そこいらを歩き回りながらでも
「わたしは健康だ。わたしは健康だ。
私は腹痛でない。わたしは腹痛でない」
とくり返し言いなさい”と教えている。

しかし、もし、その人が腹痛でなかったら、
何が彼の腹をいためているのだろうか。

彼が「腹が痛くない」と言い回っている限りは、
腹痛が続くのである。

そう言って歩くことが腹痛の事実を認め、
受け入れていることになるのである。

だから、我々ブラザーフッドでは、
その様なくり返しの”確言”を使用しないのである。

 

というのをご紹介しましたが、

”しかし、もし、その人が腹痛でなかったら、
何が彼の腹をいためているのだろうか。
彼が「腹が痛くない」と言い回っている限りは、
腹痛が続くのである。”

ということです。

腹痛でない時に腹痛のことなんか思い出しません。

 

「神との対話」(ニール・ドナルド・ウォルシュ著)から、

下記を何度もご紹介しています。

 

あなたは、焦点が定まっていない。
自分にとっての真実は何か、
あなたには確信がない。

宇宙というのは、巨大なコピー機にすぎない。
あなたの考えを何枚もコピーするだけだ。

すべてを変える方法はひとつだ。
あなたの考えを変えるしかない。

 

宇宙は巨大なコピー機だということです。

 

では、肥満だと感じているから肥満であるのだから、

肥満でない肥満でないと考えればいいのでしょうか?

貧乏だと感じているから貧乏であるのだから、

貧乏でない貧乏でないと考えればいいのでしょうか?

 

「引き寄せの法則」の力を理解すればするほど、
意図的に思考を方向づけようと思うだろう。

望むか望まないかにかかわらず、
考えていることが実現するのだから。

あなたは考えを向ける対象を
経験のなかに招き寄せ始める。

例外はない。

望む何かについて少し考えると、
「引き寄せの法則」によって
その考えはだんだん大きくなり、
ますます力強くなる。

望まない何かについて考えると、
「引き寄せの法則」によって
その考えもまただんだん大きくなる。

考えが大きくなれば、
それだけ大きな力を引き寄せるようになり、
やがては確実にそれを経験することになるだろう。

何かを見て、それを経験したいと思い、
「うん、あれが欲しい」と考えると、
あなたは向けた「関心」を通じて、
その対象を経験のなかに招き寄せる。

だが何かを見て、それは経験したくないと思い、
「ああ、とんでもない、あんなのは嫌だ!」
と思っても、向けた「関心」を通じて、
対象を経験のなかに招き寄せてしまう。

万有引力を基盤としたこの宇宙では、例外はない。

関心を向けると、対象があなたの波動に取り込まれる。

関心や認識が長期間持続すると、
対象が「引き寄せの法則」によって
あなたの経験のなかに取り込まれる。

「ノー」はあり得ない。

もっとはっきり言うなら、あなたが何かを見て
「ノー、そんな経験はしたくない、消えてくれ!」
と思ったとしても、
実際にはあなたはそれを自分の経験のなかに
呼び込んでいる。

万有引力を基盤としたこの宇宙では、「ノー」はないのだ。

関心を向けるのは、
「イエス、望まないことよ、わたしのほうへおいで!」
と言っているのと同じことなのだ。

「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)より

 

ノーはないので
お腹が痛くない痛くないとやっても、
肥満でない肥満でないとやっても、
貧乏でない貧乏でないとやっても、
「イエス、望まないことよ、わたしのほうへおいで!」
と言っていることになるとのことです。

 

幸い、あなたがたが住む物質世界の
時空の現実のなかでは、
物事は直ちに経験として現れるわけではない。

考え始めたことが
実際に経験のなかに出現するまでに、
「時間という素晴らしい緩衝帯」がある。

「時間という緩衝帯」のおかげで、
本当に経験のなかに現れてほしいと思うことに、
関心を向け直すチャンスが与えられる。

それに経験として現れるずっと前に
(それどころか最初に考え始めたときに)、
自分がどう感じるかでその実現が
望ましいか望ましくないかを
判断できる。

関心を向け続ければ
─望むと望まないとにかかわらず─
それは経験として現れる。

「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)より

 

すぐ実現するわけではなないので、

方向転換をすれば、

望まないことが実現するのを防ぐことが出来ます。

 

「秘教真義」(M・ドーリル博士著)には、下記の説明があります。

 

ある原因がある結果となって表れるためには、
時間の要素が重要な役割を演ずる。

そして、更にもっと先の時間経過までを考えると、
ある原因の結果は、またさらに
他の結果の原因となるのである。

各々の結果はある主因から来て
ある結果へと交互に働いているのである。
これが効果の原理が
働いているところの方法である。

一連の事柄とその原因とについて
形而上学徒が深く深く探求すると、
それは、時間の経過より遠い過去にまでさかのぼり、
遂には宇宙の法則である大原則を理解するに至り、
また、ものごとの霊的計画の目的を察知するに至る。

ついでその学徒の”法則と秩序”への
洞察力が明晰となり、
因果則の理解は彼をして実用性という面から
自己の目的を樹立できる様になる。

多くのあまり重要でない法則に関連採用されている
最大の影響を与えている大法則というものを考えると、
どうしても因果法則の明快な理解ということが
求められることになる。

最大の影響を及ぼす原因は
おそらくゆっくりとやってくるだろう。  

しかし、それはその事柄に最も大きな影響を
及ぼすのである。

そうは言うものの補助的重要性のある面だけで、
その目的達成に非常に重要なこともあるだろう。

その補助的なものがないと、
全体が違った方向に進み、
はじめに仕遂げようと思ったこととは
全く違った結果を
もたらすことになるかも知れない。

 

原因と結果の法則という視点から、

時間という要素を考えると、

過去世や来世みたいな部分にまで影響を与えている、

という様な話になります。

情報量が膨大になるんですね。

 

”多くのあまり重要でない法則に関連採用されている

最大の影響を与えている大法則というものを考えると、

どうしても因果法則の明快な理解ということが

求められることになる。”

とあります様に、

私はまず原因と結果の法則を主軸におくことをおススメしますが、

”そうは言うものの補助的重要性のある面だけで、

その目的達成に非常に重要なこともあるだろう。”

とある様に、引き寄せの法則もものごとを現実化する時に、

働いていますので、

引き寄せの法則からアプローチする方が分かりやすい人も、

多いのではないかと思います。

 

「引き寄せの法則」とエイブラハムたちが呼んでいるものは、

振動の法則のうちの一部、

「それ自身に似たものを引き寄せる」

「類は友を呼ぶ」

というシンプルな法則のことなので、

現実的にすぐ目で確認しやすいものです。

 

霊的なものごとが現実的なものごとと関連性がある、

何かしら影響を与えているのを、

実際に自分で確認出来る為、

自分を客観的に観察するきっかけにもなりやすいでしょう。

 

つまり、初心者向けの法則というのが、

エイブラハムたちが伝えている「引き寄せの法則」というものなのです。

それは物事の全てを創っていたり、

人生の全てを創っている訳でもなくて、

ごく一部に影響を与えている

二十ある法則のうちの一つですから、

気軽に取り掛かることが出来ると思います。

初めの第一歩に丁度よい!とも言えますね。

 

ちなみに願望を叶える法則が、「引き寄せの法則」ではなくて、

「それ自身に似たものを引き寄せる」

「類は友を呼ぶ」

というのが法則です。

 

これだけで人生のあらゆる場面に対応出来ませんし、

あらゆる願いを叶えることも出来ません。

思った事が叶っているということを指すなら、

意識想念の法則がこれに当たります。

 

自分の人生経験を意識的にコントロールしよう、

と言うことなら、

法則を利用した技術とか方法のことで、

これは法則ではありません。

 

「引き寄せの法則」というのは、

現実にこの法則がどのように影響を与えているのかな?

ということを確認するのに、

とても分かりやすいと言えます。

 

ここでお読みになったことをよく検討し、
自分が考えることや話すことと
経験することの相関関係に気づけば、
「引き寄せの法則」の力強さがわかるだろう。

そして思考を向ける対象を意識し、
経験のなかに引き寄せたいと思うことに
焦点を定めれば、
あらゆる面で望むとおりの人生経験ができるようになる。

「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)より

 

自分を客観視することとか内観なんかのことも、

こちらで何度もお伝えしていますが、

考えることや話すことと

経験することの相関関係に気づくためには、

自分自身を観察する必要が出てきます。

 

引き寄せ界隈では思考を働かせずに、

感情のままにありのままにワクワクして、

楽しく過ごせばいいんだよ!みたいな人が多いですけれども、

エイブラハムたちはそうは言っていないと感じます。

 

まず「引き寄せの法則」というもの、

「それ自身に似たものを引き寄せる」

「類は友を呼ぶ」

というのは、本当なのかな?

目の前の現実は自分で創っているのかな?と、

自分の内側を確認しながら、

眺めてみましょう。

 

この部分は鏡とか投影という様な言葉でも、

お伝えしていますけれども、

自分の内側の表れが目の前の現実であるということを、

感じ取れるか?理解出来るか?ということです。

 

あなたがたがいる物質世界は
広大かつ多様で、
出来事も環境も驚くほど変化に富んでいる。

そのなかにはあなたが肯定する(そして経験したいと願う)
こともあれば、
否定する(経験したくないと思う)こともある。

この物質世界に生まれたとき、
あなたがたは自分の好みに合うように
変われと世界に命じようとは思っていなかったし、
自分が肯定しないものをすべて排除し、
自分が肯定するものを付け加えよう、
というつもりもなかった。

あなたがたがこの世界に生まれたのは、
自分の周囲に自分が選択する世界を
「創造」するためであり、
同時に世界が─ほかの人々が選択するとおりに─
存在することを「認める」ためだった。

人々の選択があなたの選択の邪魔をすることは
あり得ないが、
人々の選択に対するあなたの関心の持ち方が
あなたの波動に影響し、
したがってあなた自身の「引き寄せの作用点」に
影響する。

「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)より

 

自分の好みになるように誰かのことを設定したり、
嫌な人や出来事をシュレッダーにかけて、
ないことにしたりという様な技術は、
エイブラハムは伝えていませんよね?
(バシャール方式なのかな?)
私はそういう手法は、法則や真理に反するので、
悪意があるとさえ感じます。

もうちょっと突っ込んで書きますけど、
呪いとか生霊とかそっち系に入っていますので、
気軽にやらない方がよいのでは?と思いますよ。
ワクワク楽しいノリで呪っちゃおう!とか、
滅茶苦茶怖いんだけど。
オススメはしません…。
(ブーメラン返ってきていますよね?呪い返しとかも)

例えば、引き寄せのカウンセリングとかコーチング、
というものは、
あなたの生き方は幸せではないよね?
私の知っている方法を試せば、
あなたは(私の望み通りに)幸せになれるよ!
言う通りにして!
ということをお金を貰ってやっている訳です。

自分から見て、あれは幸せとは言えないな!と感じる人が、
自分の思う通りの生き方をしていないことに、
カウンセラー自身が影響を受けてしまっていて、
自分の好みに合うように変われ!と命じ、コントロールし、
自分が肯定しないものをすべて排除し、
自分が肯定するものを付け加えようというのが、
引き寄せのカウンセリングやコーチングですよね!
カウンセラーの問題をお客さんに投影している訳です。

「アミ3度めの約束」(エンリケ・バリオス著)の、
下記の箇所は何度もご紹介しています。
 
じっさいには本人はそうしたくないのに、
催眠術をかけたり、暗示にかけたりして
こちらの思うように動かすのがいけないんだよ。

たとえば、宣伝とかコマーシャルのばあいだよ。

おおぜいのひとを洗脳して、
売りたいものを売ったりね……

一部の広告業者が、宇宙の法から見て
どんなにひどい不正を犯しているか、
彼らはそれにまったく気づいていない。

……そしてかならず言うんだ。

”ど、どうして神はわたしをこんなに罰するの?”
”わたしは、なにも悪いことしてないのに”……」

「なにが言いたいんだい?アミ」
とクラト。

「宇宙の基本法は愛だ。
それを破ったときは、とても苦しむのさ。

だって、
自分のしたことはぜんぶ自分に返ってくるからね。

もし、その広告業者が、
自分たちの知識と才能を
人類の幸せにつながることや、
意識の進歩をたすけるようなことに使えば、
それとひきかえに、
すばらしいものが受け取れるんだよ。

だから、これを”ブーメランの法則”ともいうんだ」

 

地表上では罪がない様なことに感じられますが、
実は、宇宙的に見ると犯罪行為に当たります。
自由意志を否定していますからね。
大きなカルマを負い、
必ずツケを払うことになりますので、
覚悟していて下さいね!
(出来れば善行、陰徳積んで相殺した方がいいですよ!)