おはようございます⏰☀️
今日は
逆転はありえないのに…
という話でもさせていただきますね!
生徒A君は
旧センター試験で
志望校だった国公立大学のボーダーから
マイナス100点の結果でした。
当然バンザイシステムの判定も
圧倒的Eをいただき、
志望校を再考する状況だったのですが、
A君は
何としてもそこを受けたいということを曲げないので
一応、過去のデータを調べてみました。
数学と理科1科目の2次試験だったのですが
配点は200 200の400点となっていて
一昨年、昨年の合格最低点を調べてみると
センターがボーダーラインの人で2次試験が260点必要だったのです。
その年のセンターも例年とそんなに変わらず荒れたものでもなかったので、恐らく今年の入試もその程度の2次の点数が必要と見てました。
彼の得点から考えるとボーダーマイナス100点でしたので、2次試験で360点は必要になるという計算になるため、さすがに2次試験で9割というのは彼の実力からしても無理な状況だったわけです。
それをA君に告げて、再度進路変更を促しましたが
A君は頑として受け付けなかったので、
さあどうしようかと考えました。
そしてA君にも再考の旨をしばらく考えといてほしいと伝えました。
出願までまだ日があったので
その間に過去問などを解いてみて
やっぱり無理かなと諦めて進路変更をしてもらうよう、どこかで期待もしていました。
その間、バタバタしていたのもあって
A君のことは一旦本人に任せて、他の生徒さんの進路について調整をしている日々に追われて数日後の出願初日に、
先生、早速出願しときました!
志望校に決死の覚悟で向かいます!!
というA君の声が...ヽ( ´_つ`)ノ ?
え???
あそこに出したの???
(心の中でなんて無謀な…と思ってました)
9割取るには満点を狙わないとダメですよね?
というA君の声を、聞いてるような聞いてないような気持ちで
正直、国公立2次試験で満点近くはさすがに無理やろ…
と考えていました。
すると、
満点、狙いたいので
今からどこが出るかヤマを張ってもらえませんか?
それをやり抜いてみせますから!!
というA君の言葉を聞いて
はたまたどうしたものか…
としばらく考え込みました。
過去問をまずは20年分調べ上げ
特徴、難易度はもちろん掴めるのですが
ヤマを張るにはちょっと無理がある出題範囲のブレがあって、一通りのことをやってもらうことを一旦考え、それをA君に告げると、、、
全範囲をやっても僕の頭では
消化できないですし
薄く一通りやったとしても
少し突っ込まれたら解けなくなり
満点にはならないと思っています。
分野、出題パターンを絞って
類題を何問かやる形にできませんか?
(おいおい無茶言うなよ…)
と思いながらも
過去問を再度何度も検討し直して
周期性などももちろん確認して
絞りに絞っていきました。
典型的な問題が多かったのが救いで
類題の難易度も揃えやすかったので
演習効果は上がるだろうとは思いましたが
果たして、ヤマが当たるのか…
という気持ちで不安しかなかったので
ヤマを張った分野の類題を早く終われたら、他の分野もやっておこうな
と伝えてはおきました。
それからしばらく
A君はヤマを張ったところとその類題を
何度か繰り返していました。
時々質問されることをチェックしながら
他の生徒の状況もチェックしていたので
ワンオペ状態であったこともあり
A君のことは、いったん頭の隅に追いやり
どこかで他の生徒に力を入れてた気がします。
そのうち日が経ち
あ、あと3日で試験となった時に
A君のことがふと気になって
電話をかけて呼び出したところ
先生がヤマを張ってくれたところは
ちゃんと頑張りました!!
が、他のことはほとんど出来ていません!!
と胸を張って言われたので
なぜか晴れやかな気持ちになり
(もう、いっか。これでアカンかったら来年また頑張ってもらうしかないかと思いながらも)
僕自身も腹を括って
やったことが出るとええな
出たことだけでも頑張って解答を作ってきてや!
と送り出しました。
前期試験から帰ってきたA君とは会ってなかったのですが、しばらくして東進のサイトに問題だけアップされていたので問題を見てみると…
あ!?
急いでA君の携帯に電話すると…
先生のヤマは当たってましたが
僕はどちらも7割程しか出来ませんでした…
すいません…
と言われ、
いやいや上等だよ!!
よく最後まで頑張ったよな!!
と言うしかない雰囲気になっていました。
A君にしては
あそこまで集中力が続いたことは立派やし
ヤマが当たったのかもしれないけどよくぞ7割を取ったな、と彼に手応えを感じ
来年絶対に合格させてやりたい
と強く思っていました。
生徒さんの合格発表が次々とあり
悲喜こもごもの中
A君のことはちょっと忘れ気味になっていました。
(諦めの気持ちから、合格発表の日程もあやふやになってたような気がします)
すると
A君が現れて
来年もよろしくお願いします…
と言う予定でしたが
なんか知らんけど合格してました…( ̄▽ ̄;)
と複雑な表情で、合格を告げてくれました。
え??
いや、来年もよろしく
の照れ隠しか、
かついどるんやな、コイツ…
と思い
ネットで番号を確認したら
え??
番号あるやん????
でもありえない合格やし
これは掲示ミスかも…
とその時もまだ信じられなかったので
合格通知来てから喜んだ方が良さそうやな
と彼に告げると
そんなこともあるかもですよね。。。
前に、別の大学でもありましたよね。。。
喜んでいいやら悪いやらで
後味が悪かったのですが
翌日、合格通知が家に届き
それを2人で見て
あ、、、やっぱり、受かったんやな
と、喜び混じりの
よく分からないためらいの気持ちで言いつつ
あれでなんで受かったんやろ…?
という
謎なままで終わったA君の受験でした。
(開示してなかったので点数は分からないままでしたが、後日ホームページでの合格最低点発表では例年通りの点数だったので、もう訳が分からない感じでしたね)
ヤマが当たることも奇跡でしたが
それ以上に
あの手応えで
なぜ受かったのかが不思議で仕方ないですし
何より
合格した事実を前にしてみると
ほんまに最後まで受験は分からないもんやな
と心底思い知らされた受験でもありました。
これを通じて
受験生の皆さんに伝えたいことは
特に何も無いのですが…
強いて言えば
最後まで諦めない
(恥ずかしながら僕は諦めていましたが…)
ということになるのかなと思います。
良い意味でも
悪い意味でも
受験は最後の最後まで分かりませんので
受験終了まで全力で向かっていくことだけは
どうかよろしくお願いいたします!!
23日後 2023 国公立2次試験
345日後 2024 共通テスト
388日後 2024 国公立2次試験