早稲田大学文学部2015大問1
の解説をしてみたいと思います
【大前提】
まずは設問の要求を確認して
それに『正しく』答えようとすること
『問1』
傍線部1「日常の神秘/に入り込むための/小さな通路」とあるが、その例として/適当でないものを次の中から1つ選べ
↓
①その例として
⇒抽象的な中心概念を本文から見極めて、その観点から具体例の選択肢をしぼる
②適当でないもの
⇒中心からズレた仲間外れのものが1つあるのでそれを選ぶ
③「日常の神秘」は(本文の中で)どんな意味となっているのかよく分からないワードなので、傍線部の付近から、このワードをサーチしてみて、このワードの定義などを確認する
(解答への根拠or根拠にたどり着く前のヒントは傍線部付近に用意されているので、まずはサーチしてみる)
④「に入り込む」とは、→(矢印)みたいな動作のベクトルなので、そういう動きはないか?付近で確認してみる
⑤「小さな通路」とは本文での意味を確認するべき比喩表現と意識しておく
↓
↓(いきなり本文の傍線部1付近へ)
↓
(1パラ)傍線部1付近
をサーチして
それは、物のあることの神秘に、
自在に入り込むことを可能にさせる新しい通路
という形で③④は同時に満たされた
↓
それ=通路
となっているので、通路の定義がなされてると考えて、さらに指示語の内容は解答に反映されるのが国語なので、何を指しているのか?チェックしてみる
↓
それ(=通路)=暮らしの器=李朝陶磁
↓
↓
小さな神秘=暮らしの『器』(⑤OK)
日常の神秘=『物』のあることの神秘
↓
器=物
を核にしているものが解答候補
(国語では設問の核になる箇所にあるものをキーワードとしてとらえ、
キーワードを含むものは正解候補
キーワードを含まないものは不正解候補
この場合は不適切なものを選ぶので
もちろん不正解候補を選ぶこと)
↓
↓
(選択肢)
イ、ロ、ハは、物(=器)を含むが
二は、儒教となっていて、物ではない
↓
よって二が仲間外れなので
正解は二
↑
↑(さらに補強すると...)
↑
『暮らしの』『日常の』
とあったので
時制は現在(←これを捉えるのも国語のポイント)
二は、李氏朝鮮時代の
という過去で書かれているので仲間外れ
あとは...
イ...生まれてくる...現在
ロ...手元に置いて使う...現在
ハ...毎日...現在
で特に問題はない
結局、この問は、傍線部のすぐ直前に解答の根拠があった問題でしたね
続いて問2に移ります
『問2』
傍線部2「物を直接に観る「眼」」とあるが、その眼の/例として/適当でないものを1つ選べ。
↓
①例として...『中心』をチェックして
②適当でないもの...仲間外れを選ぶ
③「その眼の」→修飾語句で限定している意味ありげなワード→サーチしてみる
↓
↓(いきなり傍線部2へ)
↓
(パラ2)
(たとえば、以降)
しかし→逆接なので以下が強い表現
→解答の根拠となる可能性大
→「眼」をサーチしてみる
↓
いや、創り出した眼は、西洋の美学的観念からは、かけ離れた動き方をする。
↓
眼≒西洋の美学的観念
↓
ハが、西洋美学的観念を創り出した眼
となっていて
眼=西洋美学的観念
ということなので、矛盾
↓
正解はハ
↑
↑(補強してみると)
↑
(以下の本文に)
その眼は、暮らしなかでのみ磨かれうるひとつの純粋な直観に依っている
↓
「現在」の視点
↓
イ、ロ、二...現在
ハ...過去
ということで仲間外れはハ
問1問2から見える
【現代文のポイント】
・設問の要求に正しく答える
(→適当でないもの=仲間外れ)
・傍線部前後付近に根拠
・ワードサーチ
・パラグラフの強調(逆接)
・イコールとノットイコール
・時制(現在or過去)
・具体例なので抽象(中心)を押さえる
本文を頭から読んでまとめていきながら
設問が来たらそれを解く...というのは一見正確なやり方のように思えるかもしれませんが、、、
実際には、時間が足りない...、頭がまとまらない...、(着眼点が分からず)設問に対応できない...
という状況で立ち止まってしまうことが多くないですか?
『実際に読み取るべき量は少なくても、しっかり確実に正解を得ることはできます』
それぞれの設問でまとめているポイントを次の(年度の)問題に活用する意識を持っていけば、成果を感じる成長もできますので、うまく取り入れてもらえたらと思っています
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