●この記事は、創作TALK 2020−21 に参加しています。
こんにちは。創作TALK経由はじめましての方向けに、まずは自己紹介を。
あずみと申します。創作小説サークル「冬青」名義で約7年半、同人誌をつくって文学フリマやコミティアなどのイベントに出ています。今は百合中心です。
また「栗谷あずみ」名義で商業TL(成人向け描写を含む男女恋愛)も書かせて頂いてます。
さて、今年の振り返り…の前に。
オプションテーマ「創作と新型コロナウイルス」。
つらかったですね。今年はつらかった。よくがんばった。私だけじゃなく、みんなえらい。もっとえらい。元気でいられた?
自分周りでごく簡単にまとめて言うなら、コロナのせいで仕事を失うことなく、健康を損なうことなく。それなのに執筆になぜか支障が出て足踏みをしていた年、ということになるのでしょう。
ニュースサイトを巡回したり、何時間もかけてネットスーパーを検索したり、マスクが入荷しやすいドラッグストアを探したり、amazonや楽天を徘徊したり、入院に必要なものをピックアップしておいたり、知人に何かあった時のためのたべものを確保しておいたり、「最終的にはお金」とお願いしてバイトをさせてもらったり、そういう「受け身」に関しても、「使う機会がなくて良かったね」という言葉で終わって…しまい…
そう、良かったんですよ… 良かったんですけどね…。
感染症がきっかけで、社会に溜まった、様々な膿が噴き出してしまった。BLMも香港も目が離せませんが、何よりもやっぱり自分の住んでいるこの国のこと。老朽化。忖度と消極性でメンテを先送りにし続け、現場の努力で少しの延命、もう手がつけられなくなっての大事故。お得意の。誰が悪いとも思わないので(社会が育てたんだと思っている)どこに拳をおろしたら良いかわかりません。
そうした、個人の心境の、創作への影響を考えるなら、日々の受け身に加えて、目まぐるしく自分の辞書が書き換わるので、危なげがあってアウトプットに回れなかった、のかもしれないです。普段書くジャンル的にも、LGBTQやフェミニズムとは関係が深く…そのあたりも、とにかく激動ですね。
なので仕方がなかったんですが、でも、書きたいお話はたくさんあったんです。生きていられたので良いんですけど… でも… でも、という。
さて、今年の初めの目標は、今の自分とは遠い誰かが立てたものなので、もう全然、お話にならないくらい、届きません。が、形式なので一応やります。
・目標(完成)枚数 原稿用紙換算600枚
・原稿用紙200枚以上の作品を最低2本(TL1、それ以外1)
・同人誌を最低1冊出す
・月に一日(半日でも…)読書DAYを作る
実際はこちらです。
☆「投函されなかった手紙 」 原稿用紙換算4枚
第二回文学フリマ広島(感染症の影響で不参加)の無配ペーパー用。2月上旬、1日、現代百合。
2020年の春ごろに「生物実験室の彼女 」を同人誌で発行するつもりで、その告知用の掌編でした。すごく良いカバーができているので、早く世に出したいのですが、ご時世柄考えることも多く、第三部の構成を変えることになったので、書き直し中です。関連作もいくつか書いたのですが、校正がまだのため、カウントしません。
ペーパーは通販に封入中で、レトロ印刷さんの紙「おりひめ」がとてもかわいいです。
☆無題 原稿用紙1枚
うさうららさん主催のネットプリント企画「短歌ハッシュ」2月号「はるの黄金色」用。2月上旬、1日、短歌。
小説はいろいろ必死になりすぎてしんどい時もあるので、短歌は「楽しい」の座標から動かず、気軽にたしなみたいです。
☆「ヘテロピュアラブロマンチカ」 原稿用紙5枚
第二回文学フリマ広島(感染症の影響で不参加)の無配ペーパー用。2月上旬、1日、現代男女。
この頃一生懸命イベントの準備をしていて手帳の記録が愛おしい(涙)。百合と同じ気持ちで、男女恋愛も楽しみたいけど、なかなかそうさせてくれないものに対しての屈託とか。殴り書きで、ある意味「らしい」文章。
「投函されなかった手紙」と一緒に、通販時におつけしています。
☆「くびながりゅうのみやこへ 」 原稿用紙83枚
Text-Revolutions Extra(通販イベント)新刊用。2~5月、14日、現代百合。
同人誌「生物実験室の彼女 」に載せるために取り掛かったのは2月中旬。そこからなぜか(…なぜでしょうね…)しばらくファイルが開かれることなく、テキレボ開催が決まり、テレッテレーことオンライン作業会「そうさく好日」さんの助けを借りてようやく重い腰があがりました。百合はともかく東京への屈託がすごい。
東京で働き始めた頃に書いた日記が下敷きになっている、ような。
コピー本(表紙はレトロ印刷さん)になりました。
☆無題 原稿用紙1枚
うさうららさん主催のネットプリント企画「短歌ハッシュ」6月号「甘」用。6月上旬、1日、短歌。
短歌は思いついた時に携帯にメモを残してそこから選んでいるので、厳格には製作1日ではないと思いますが、記録としてはそうなっています。提出した歌は、緊急事態宣言明け後の休日、おそるおそる入った「珈琲館」で詠みました。一つ飛ばしに空けられた席で、仕切りもあって。そこでメニューや、店名のロゴの入ったお砂糖にさわった時は、生まれて初めてカフェに足を踏み入れた時よりも、感激でふるえるような気持ちでした。そして、不良になった気がしました。
☆「家(ルマ)の記憶」 原稿用紙1枚
こんぽた。世津路章さん主催のアンソロジー『ANYWHERE! 』用。6月上旬、1日、旅レポ。
前向きな《旅》ネタが出て来なくて、自主ボツ連発、危うく辞退…も考えましたが、大昔の旅行レポを300字にまとめ直せば新作のはずと。私にとってとても大事な場所なので、知ってもらう、ことだけでも、プラスだと思って。できあがった同人誌の、まっすぐな光属性とメッセージに、励まされました。
☆「奈落に響くうた 」+小ネタ 原稿用紙28枚
WEB公開。6~7月、7日、現代オカルト。
穂崎円さんがアイルランド民謡「Siuil a Ruin」の素敵な訳を作られた折、「純愛と奈落 」のことを思い出してくださって、嬉しくて、番外編の中で使わせてくださいとお願いしました。なかなか"中二"な話なので、最近の読者さまにはなじみのない感じかと思うのですが、ライトノベル出身なので、わりとこういうのも好きです…。
☆無題 原稿用紙換算19枚
法田波佳さん主催のアンソロジー『8/22 同じ日日記』用。8月下旬、2日、エッセイ。
2020年8月22日の日記です。自分の筆癖から言って、近所で過ごすと、個人情報の乱れ撃ちだし、下手をすると寝て終わりかねない…と思って、浅草に前泊して、あとは気の向くままに過ごしました。暑かった。ものすごく暑い日だったんです。8月22日。エッセイ? 人に読んでもらう日記って難しいとすごく思いました…。
☆「不帰窟」「栩栩然として」 原稿用紙3枚
kuren.さん主催のアンソロジー『2020年冬の黒ドレス企画 』用。10~11月、5日、ファンタジー。
イラストを元に文章をつけるという企画です。生みの苦しみはなく、一目ぼれした女の子にラブレターを書く気持ちで、わくわく楽しませて頂きました。
「不帰窟」の方は、お衣裳の一部が火焔土器に見えたので、古語辞書を駆使して古代っぽさを文章に落としながら、舞台を日本に限定せず…、読んで頂いた後、「彼ら」のものがたりを想像してもらえるように。
「栩栩然として」 の方は、中国の住宅や衣裳や髪型、調べ物はしたんですけど、全然使わず(笑)私の好みが爆発しました。すみません。なじって、傾国様。
☆「処暑去り難く ---Tokyo2020---」 原稿用紙25枚
法田波佳さん主催のアンソロジー『8/22 同じ日日記』用。9~11月、10日、現代もの。
アンソロジーに、作品を載せて頂くというのを失念しており、日記となにか関連する話が良いだろうな… 浅草… 浅草で2020年の夏なら、これを書いておくしかない… と心を決め。去年の夏、WEB企画「東京恋愛地図」で書いた、「処暑廻り ---Tokyo2020---」 のアンサー、洋子さん側のお話にしました。8/22の過ごし方が、いわば「廻り」の反省会、想像と現実の落差を確認する作業だったので、異なる企画をまたいでいますが、必然、な気がします。コロナのことを創作に入れるのは初めてで、普段そういう手法はまったく使わないので、震えながら書きました。とはいえ、全然こわいお話じゃなく、淡々とした日常なので、安心して読んでくださいませ。
以上。170枚です。久々にひどい記録ですが、それくらいだろうな、とも思います。展開する「おはなし」がうまく頭の中に描けなくて、短いのばかり。
同人誌は「くびながりゅうのみやこへ」と、再録集の「ゆりこふれ」の2冊作りました。
年末年始はお休みしていますが、booth通販してます 。
あと、読書は進みました…。積ん読はかなり減った気がします。
イベント参加は、ハッシュタグのみのエアイベントをのぞくと、二つのみでした。
1月 文フリ京都
5月頃 Text-Revolutions Extra
2月中旬あたりから「予定が立たない…」と呻き始めて、結局下旬の文フリ広島は自主的に不参加、その後、参加予定だったたくさんのイベントが中止になりました。
友達とも、今年は数えられるほどしか会えませんでした。
お仕事では、紙1冊、電子6冊、発売&配信して頂きました。
水面下では、お話を頂いたり書いたりしていたものもあるのですが、色々あって、新作としてご報告できるものはなくなってしまいました(コロナの影響ではありません)。
後ろ髪を引かれる気持ちがないといったら嘘になりますが、経験を糧にしていけたら、と思います。
創作は充実とはほど遠い一年で、正直、一年経ってしまった実感が全然湧かないままの年末ですが、その時、その時で、最善を考えて動いた結果だということを受け止めて、少しずつまた次のことを考えていきたいです。
こんな状況でも、新しい企画やイベントを立ち上げてくださった方のおかげで、細々でも書き続けていられたのだと…、感謝が尽きません。まとめを見て頂いてわかるように、基本、何かのきっかけを頂いてから書いているものばかりなので…。無人島で書いていられるタイプじゃないんだな、ということを改めて感じました。イベントがないと、本を作って手渡すという目的がないと、だめだ…。
残りわずかではありますが、どうぞ良いお年をお迎えくださいますように。寒波襲来のお知らせもありますので、あたたかくして、お気をつけて。
2021年は、たくさん実りある一年になりますように。小さなことでも、はっきりと手触りを持ったものに、変えていける一年になりますように。
ふがいない一年となってしまいましたが、見捨てないでいてくださる方は、引き続き、よろしくしてやって頂けますと嬉しいです。