ヒマラヤの秘儀だった
寝たまんまヨガ(ヨガニドラー)を
あれこれ洗練させてくださったスワミジのはなし。

スワミジ(サッチダナンダ)が
刑務所の受刑者たちにヨガの指導を頼まれました。
 

 

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1時間半、指導を試みるも、

受刑者の大半は聞く耳持たず
罵声を浴びせ
言うことを聞きません…。

これでは指導は続けられない…と思いながら

刑務所を後にしました。

 

ところが、その翌日。

刑務所の職員から電話がかかってきます。

 

『スワミジ、あなたはどんな魔法を使ったんですか?

受刑者たちが、おとなしくなっているんです。』

と。

 

そこで、いったんはあきらめた指導を再開します。

1週間毎日ヨガニドラーを指導しました。

 

最後の日…。

 

一番罵声を浴びせた失礼な受刑者が非礼をわびたそう。

 

なぜ受刑者の態度が変わったか?

 

心身のこわばりだと言います。

 

例えば、私たちが疲れてイライラするとき、

これが、大きくなると、罵声を浴びせたり、否定的なことを言いたくなります。

 

でも、週末が来て、楽しくリラックスすると

そんなことが吹き飛ぶことに似ています。

 

 

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受刑者たちの心身のこわばりは相当なものだったようで、

寝たまんまヨガで、そのこわばりを解いたことで

心身が本来の状態にリセットされ

適切な判断力が戻ってきたということです。

 

心のこわばりは、気分を害し、

それを持ち続けると、そういう人格になります。

 

知らない間にたまっているこわばりをほどくことで

ゆとりのある本来の状態に戻るリセットの時間、大切です。

 

時間がないときは

『吐く息を長くする』だけでも

副交感神経が活発になり、神経が鎮まります。