先日、Parfaitに臨店講習してきました。
Parfaitのスタッフは21日に行ったイベントにも参加してくれました。
僕としては、イベントの反応も知れる良い機会だと楽しみにしていました。。。
マネージャーのMasaとトレーニング前に話しましたが、個々のモチベーションも上がって来たみたいですし、少しづつでも横のつながりが出来たという事でした。。。
となると、、、トレーニングにも一層力を入れなくては、、、と思ってしまいました。。。

で、トレーニングスタートです、、、
はじめに、カウンセリングからです。。。何度も言いますが、トレーニングは自己のキャパシティーアップのために行うのですから、チャレンジの場です。。。だからこそ、僕としては自分のやりたい事をやって欲しいと思いますから、そのスタッフの意思を尊重したいと考えています。特にParfaitは付き合いも長いですから当然です。。。

しかし、、、前回の臨店から視界が変わった僕としては、、、、
カウンセリングを聞いてる中、、、「やっぱ、ここからだな、、、」と改めて感じました。。。

カウンセリング、、、カットの中で最も大事と言える部分です。
サロンワークにおいても、カウンセリングの成功は仕上がりの90%を意味するとも言えます。
もちろん、現場におけるカウンセリングは個々それぞれのスタイルがあると思います。しかし、トレーニングですから、リアルでないとダメです。。。

まず、、、みんな、こんな感じ、あんな感じというのが多すぎます。
特に形容詞、、、「カワイイ、キレイ、カッコいい、シャープな、柔らかい、軽い、重い、、、」
形容詞は、人それぞれ描くイメージが異なります。簡単に言えば、僕がカッコいいというモノは、みんなにとってカッコいいとは限らないという事です。当然ですよね???
美容は、ウイッグを切らない限り、基本的に人の中で創りますから、お客様であれモデルさんであれ、人が存在します。その中でのイメージの共有というのは実はスゴく難しいのです。。。
(ヘアカタログ持って、お客様、モデルさんとスタイルを決めていく手法は論外です。)

だからこそ、何が求められるかというと、リアルさです。
これは、フォルムの具体的な位置、アウトラインの長さ設定、デザインのポイントです。そして、そのスタイルを選択した理由。。。
実際、カウンセリング時にも髪を動かし、耳にかけたり、髪を持ち上げてレイヤーが付いた状態をイメージしたり、とにかく具体的にやる事が重要です。これによって、はじめてイメージの共有が出来るのです。。。

そして、もう1つ、、、とにかくヘアスタイルだけで見ては絶対にダメです。
まあ、当然顔に合ってるかは見ます、、、次のステップとして体のバランス、ファッションとの相性、そしてライフスタイルが最低条件です。。。(撮影の様な自己表現が全てという場合には、例外ですが、、、)
今回のトレーニングでも、、、あるスタッフが、、、

「ボックスボブで重めの前髪にして、カワイイ感じで行こうと思います。」

モデルさんは、黒髪のミディアムでした。。。もちろん、そのスタイルを切れる状態です。でも、まずカワイイ感じというのに引っかかりました。黒髪+ボックスボブ+前髪では、俗世間的に言うカワイイ感じのイメージではありません、、、場合によっては全く違うイメージになってしまうでしょう。。。カラーで髪を明るくし、毛先を軽く巻いてあげるみたいなスタイリングなら実現出来るかもしれません。
そして、もう1つ、、、僕は、その人の好みを見分けるために、良く靴を見ます。女性の方ってカバンとか靴好きですよね?!?例えば黒いパンプス1つ取ったって、ホントに様々なモノがあります。その人の好きなイメージを表現している部分だと思っています。
で、モデルさんは、、、白のソックスにローファーでした。。。制服です。。。聞いてみると高校1年生でした。高校1年生+黒髪+ボブ+前髪、、、まあ、カワイイというよりは、はまり過ぎです。。。
幼く見えてしまいます、、、こけしになっちゃうかも、、、なんて思ってしまいます。
どんなに最高のデザインでも、その人に似合ってる事が絶対条件です。反対に似合ってなければ、どんな良いカットしたって良く見えないんです。


みんな、カウンセリングの際、当然自分の中にイメージが出来てると思いますが、、、まだまだ部分的です。。。さっきの例もそうですが、きっと自分の中にイメージしているのは、違う人物だと思います。知り合いであったり、芸能人であったりと、、、僕のいうイメージとは、あくまで本人にイメージが投影出来てる事です。簡単に言えば、その人がサロンを出て帰る時の姿が想像出来てるか?という事です。

ここまでのイメージが出来れば、後は実践するだけです。。。そこに必要なのがテクニックです。。。
つまり、本当のカウンセリングが出来れば、カットも早くなりますし、自分にとって必要なテクニックも明確になりますから、技術力アップも目的を持って行えます。。。

カウンセリングは、日常、自分の意識で変えて行く事が出来ますから、ぜひ、みなさんも試してみて下さい!!!
先日、東京Stageの後期1回目に参加しました。
新しい受講生に加え、brutからも松田が、アシスタントトレナーとして参加しました。そしてモデルトレーニングの受講生が増えていました。(これが、僕にとって嬉しい事です。。。)
モデルトレーニング受講生、全員を担当する事は出来ませんでしたが、前回担当させて頂いた方、初めての方がいました。。。


で、ふと思う事が、、、、
M時代から講習活動をしてきて感じていた事なんですけどね、、、
以前はFCという事もあり突っ込めない所でいましたが、、、、、今はエフィラージュをやりたいという方達と一緒にやっているのですから。。。
僕は、モデルトレーニングでは、誰であろうと基本的な手法は変わりません。
でも、いつも思い感じる事が、、、

まず、モデルさんありきで考え過ぎです。。トレーニングと言うのは、あくまで自分の能力値の幅(キャパシティー)を上げるために行っている訳ですから、自分がやりたい事をやるというのが基本です。

理想論を言えば、まず自分のやりたいカットスタイル、デザインを選ぶ、そしてモデルを探す、そして実践するが1番です。これが何より近道だと思います。

何で、こんな事を言うかというと、、、エフィラージュの最大の武器であり重要なのは表現です。つまり、表現をしたいという欲求があって、初めて活きてくるのです。反対に表現なきカットには、何の魅力もありません。。。
日本のモデル事情は、パリと異なり難しい部分もある事は分かります。。。
でもね、、、、戦って下さい。正直、みんな戦っていない事が多いです。もちろん全員とは言いません。
営業に慣れすぎているから???イヤイヤ、本当は営業でも戦うべきです。

モデルさんを見てからデザインを決めるんだとしても、もっとリアルにどうしたら良くなるのか?可愛くなるのか?格好良くなるのか?キレイになるのか?を考えて提案して欲しいと思います。

表現というと、スゴい奇抜なデザインや、ジオメトリックやアシンメトリー、ハイレイヤーなどを想像してしまうかもしれませんが、表現と言うのは、何もそんな派手な事をするだけではありません。。。
シンプルなモノや、通常のサロンスタイルにだって表現するという事は出来ます。むしろ、エフィラージュによって作られる質感、表情感、立体度、動き、フォルム感などにこそ、他との差が生まれます。
僕とトレーニングした事がある人は、気付くかもしれませんが、僕はけして奇抜なモノだけがデザインだととも言いませんし、むしろインパクトだけの偶然的カットを嫌います。。。撮影じゃないんだから、似合わなくては絶対にダメですからね。。。

エフィラージュは、そんな難しい事しなくたって、クォリティーだけとっても他と違いを見せる事が出来ます。そして、とにかく目です!!!リアルに見る、、、これが出来たらどこを絶対に切らなくてはならないかが分かります。。。髪を動かして切る僕らだけに見える事です。

とにかくリアルな目を持つ事。。。これが全てかもしれません。。。
常識だったり、習慣だったり、または環境の中で自分の中に刷り込まれてきたモノで、実際にリアルに見る事が困難になってしまう事が多いです。
リアルに見る事によって見えて来る事がいっぱいあります。リアルに見えれば、きっと感じる事があります。そしたら、それを表現すれば良いのです。
そうしたら、、、エフィラージュが表現のために、何てキャパシティーの高いテクニックなのかが見えて来ると思います。

東京講習も、もちろんですがトレーニングをする時、リアルな目を持ってやって見て下さい。。。

みなさん、、、空は青いですか???