2021年6月2日(水)、奥只見ドライブ記事の続きです。
新潟県魚沼市(旧・北魚沼郡湯之谷村)にある「奥只見ダム」を後にした僕は、
再びトンネル道路「奥只見シルバーライン」へ戻り、
そしてトンネルの途中で左折をし、
銀山平へ行きました。
銀山平は奥只見湖の湖畔にある集落です。
銀山平には銀山平温泉というものがあって、
そこに日帰り温泉施設「白銀の湯」があります。
実は4月にも一度訪ねたのですが、
その時は整備のため休館中でして、
今回、リベンジです。
建物です。山小屋みたいですね。
そしてほぼ一緒頃に上がりました。
おじいさん、自分の穿いてきたパンツをどこにしまったのかわからなくなってしまったみたいで、
ロッカー中を開けて探していました。
僕のロッカーも開けられました。
ロッカーといっても、鍵が付いていない、ただ脱いだ衣服をしまうだけのロッカーなんですけどね。
おじいさん、ほんとパンツだけが見当たらなく、
困ったように探していたので、僕は声をかけ、一緒に探してあげました。
しかしロッカー全部を探してみたのですが、どこに見当たりません。
僕はお風呂セットをいつも常備していて、
その中に着替え用のパンツを持っているので、
それをあげようかなあ… と思っていましたら、
脱衣場の外にも貴重品を入れる鍵付きロッカーがあり、
もしやその中では?
と考え、そこを探してみましたら、
あったんです!
おじいさんのパンツが!
貴重品入れのロッカーに、パンツが1枚だけ入っていました!
それをおじいさんに伝えると、
おじいさんはほっとしていました。
なぜ、パンツを貴重品入れに?
パンツが貴重品だった?
と思ってしまいますが、鍵もかかっていなかったので、貴重品という概念ではないですよね。
おじいさん、認知機能が落ちているようでした。
まあ、いずれはみんなそうなるので、
優しく対応しなきゃだな、と思いました。
一緒に探したお礼の言葉もなかったのですが、
それは仕方ありません。
とにかくおじいさんが落ち着かれて、なによりです。
昔、母方祖父と日帰り温泉へ行ったことがありまして、
その頃、祖父は認知症を発症しかけていました。
自分の衣服を入れたロッカーが、今回のおじいさんのパンツのようにわからなくなり、
そういう時に取っていた行動は、はじからロッカーを開けようとするという行動でした。
祖父も混乱していたようでした。
ロッカーに入れた記憶は残っているのですが、
どのロッカーなのかが、記憶には残っていないのと、
鍵を掛けるというやり方がわからなくなっているのが、その事態を引き起こしたようです。
その時には、父が探して、何とか見つかりましたが、
はじからロッカーを開けていく祖父の行動を止めるのが大変でした。
この「白銀の湯」にて、そんなエピソードがあったのと、
過去の祖父のエピソードも思い出したので、
書いてみました。
これから超高齢化により更に深刻になる問題ですが、
みんなで腹を立てず、冷静になって、協力して支えなければならないことですよね。
それにしてもパンツが見つかってよかったあ…(笑)
以下、追記です。
銀山平は江戸時代には銀の産地として栄えました。
当時は人口もかなり多かったようです。
その後、銀を採り尽くしたのと銀山炭鉱の崩壊から、
銀の産出は江戸時代に終わり、
さびれてしまい、
昭和に入ってからは、奥只見ダムの建設とともに、
元々の集落は湖底に沈み、
湖底に沈まなかったところが、
観光集落として残りました。
今は、スキー場と温泉地とキャンプの地として
また、尾瀬沼観光へ船の乗船口としても残りました。
銀山平からの遊覧船の地図です。
一旦奥只見ダムの遊覧船乗り場へ行き、その後、尾瀬口へ向かいます。
そこからはバスが発着していますが、今は事前申込をした人しか乗れないようになっています。