(16日終値) ドル・円相場:1ドル=106.38円(前営業日比△0.26円) ユーロ・円相場:1ユーロ=117.96円(△0.09円) ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1090ドル(▲0.0017ドル) ダウ工業株30種平均:25886.01ドル(△306.62ドル) ナスダック総合株価指数:7895.99(△129.38) 10年物米国債利回り:1.55%(△0.02%) WTI原油先物9月限:1バレル=54.87ドル(△0.40ドル) 金先物12月限:1トロイオンス=1523.6ドル(▲7.6ドル) ※△はプラス、▲はマイナスを表す。 (各市場の動き) ・ユーロドルは4日続落したものの、NY市場では下値の堅さが目立った。ECB政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は前日に「9月にインパクトのある大規模刺激策を実施する必要がある」などと発言。ECBによる早期の追加緩和への期待からユーロ売り・ドル買いが先行し、21時30分過ぎに一時1.1066ドルと1日以来の安値を付けた。 ただ、「ドイツは景気後退に陥った場合、財政均衡ルールを撤廃し新たな借り入れを行う用意を整える」との独シュピーゲル誌の報道をきっかけに独長期金利が急上昇するとユーロ買い戻しが優勢となった。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入り、一時1.1107ドル付近まで値を上げた。 ・ドル円は続伸。前日に一時1.4732%前後と2016年8月以来の低水準を付けた米10年債利回りが1.5927%前後まで上昇したことを受けて、投資家心理が改善。欧州序盤には一時106.49円まで値を上げた。 ただ、NY市場に限れば106円台前半でのもみ合いに終始した。ユーロ円などクロス円の上昇につれた買いが入った半面、対ユーロなどでのドル売りが相場の重しとなりドル円自体は方向感が出なかった。NY時間の安値は106.19円、高値は106.43円で値幅は24銭程度と小さかった。 なお、7月米住宅着工件数は119.1万件と予想の125.7万件を下回った一方、7月米建設許可件数は133.6万件と予想の127.0万件を上回った。また、8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値は92.1と予想の97.2を下回り、今年2番目の低水準となった。 ・ユーロ円は3日ぶりに小反発。ECBによる早期の追加緩和観測を背景にしたユーロ売りが出て23時過ぎに一時117.58円と日通し安値を付けたものの、12日に付けた約2年4カ月ぶりの安値117.52円がサポートとして働くと買い戻しが優勢となった。独財政出動に関する報道も相場の支援材料となり、24時前に一時118.17円と本日高値を更新した。NY時間午後に入ると新規材料難から次第に117円台後半で値動きが細った。 ・ポンドドルは堅調。「英最大野党・労働党のコービン党首は早期に内閣不信任案を出す方針」との報道が伝わると、英国のEUからの「合意なき離脱」を巡る過度な懸念が後退しポンド買いが進んだ。21時30分過ぎに一時1.2175ドルと日通し高値を付けた。ポンド円も一時129.58円まで買われた。 ・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。米長期金利の低下が一服し、世界的な景気減速懸念がひとまず和らぐと買いが優勢になった。これまで大きく下げていた金融やハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。市場では「中国やドイツの景気刺激策への期待から買いが入った面もある」との声が聞かれ、一時350ドル超上げた。 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。 ・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。ドイツなど欧州国債相場が下落した流れを引き継いで売りが先行。米国株相場の上昇も相場の重しとなった。 ・原油先物相場は3日ぶりに反発。世界経済の減速に対する過度な警戒感が後退し、原油先物には時間外から買いが先行。WTI9月限は一時55ドル半ばまで上昇した。その後、OPECによる2019年石油需給見通しの下方修正が伝わると、54ドル前半に押される場面もあった。もっとも、金融市場全般にリスクオフの動きは一旦止んでおり、原油相場も底堅さを取り戻して推移した。 ・金先物相場は反落。週初から進んだリスク回避地合いは一旦後退。株式市場は底堅く、米金利も低下傾向が一服した。これまで安全資産とされて買いが強まっていた金は、利益確定の売りが優勢となった。
出典:FXi24
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
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