【日経新聞1面】中国席巻、風力も太陽も量拡大
2019/8/14 8:54 FISCO
ファン・お気に入り登録の方向け
2019/8/14 8:54 FISCO
ファン・お気に入り登録の方向け
太陽光パネルは中国製がシェア7割
技術でも先行
中国で習近平(シー・ジンピン)最高指導部がハイテク産業育成策「中国製造2025」で再生エネを重点分野に位置づけるなか、同国企業が再生エネルギー分野で存在感を高めていることが取り上げられている。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、中国では2018年までの10年間で風力の発電容量が22倍、太陽光は700倍弱に急拡大したという。世界全体で風力が5倍、太陽光が33倍になったけん引役となっており、水力を合わせた世界の再生エネで中国の割合は18年に30%と、2位の米国(10%)に大差をつけていることもわかった。
中国電力需要は伸び続けているものの、これを火力発電で賄うと大気汚染の深刻化に繋がりかねないため、発電に占める風力と太陽光を合わせた比率を18年の1割弱から、30年には3割弱に上げることを目指しているという。対する米国は、トランプ大統領は地球温暖化対策の「パリ協定」からの離脱を表明した一方で米グーグルなどIT(情報技術)大手は再生エネの採用を進め、発電コストは急速に下がっている。日本に関しては水力を除く再生エネの比率が約8%となっており、固定価格での買い取りで太陽光が普及したが、パネル生産での世界シェアは大きく下げた。風力発電なども広がらず、企業は苦戦が続いている現状だ。政府は再生エネの構成比を17年度の16%から30年度に22-24%に高める目標を掲げるが、普及拡大には遅れが目立つ送電網の整備などまだ課題も多く、電力を需要家まで確実に届けるインフラの整備なども急ぐ必要があるという。
温暖化対策に向けて化石燃料は転機を迎えるなか、太陽光や風力などの再生可能エネルギーが普及期に入り、エネルギーを巡る世界の構図が大きく変わっている。同記事では、再生エネに進む中国をはじめとした各国の動向を前に、日本も技術開発などの観点からの遅れに警鐘を鳴らしている。
技術でも先行
中国で習近平(シー・ジンピン)最高指導部がハイテク産業育成策「中国製造2025」で再生エネを重点分野に位置づけるなか、同国企業が再生エネルギー分野で存在感を高めていることが取り上げられている。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、中国では2018年までの10年間で風力の発電容量が22倍、太陽光は700倍弱に急拡大したという。世界全体で風力が5倍、太陽光が33倍になったけん引役となっており、水力を合わせた世界の再生エネで中国の割合は18年に30%と、2位の米国(10%)に大差をつけていることもわかった。
中国電力需要は伸び続けているものの、これを火力発電で賄うと大気汚染の深刻化に繋がりかねないため、発電に占める風力と太陽光を合わせた比率を18年の1割弱から、30年には3割弱に上げることを目指しているという。対する米国は、トランプ大統領は地球温暖化対策の「パリ協定」からの離脱を表明した一方で米グーグルなどIT(情報技術)大手は再生エネの採用を進め、発電コストは急速に下がっている。日本に関しては水力を除く再生エネの比率が約8%となっており、固定価格での買い取りで太陽光が普及したが、パネル生産での世界シェアは大きく下げた。風力発電なども広がらず、企業は苦戦が続いている現状だ。政府は再生エネの構成比を17年度の16%から30年度に22-24%に高める目標を掲げるが、普及拡大には遅れが目立つ送電網の整備などまだ課題も多く、電力を需要家まで確実に届けるインフラの整備なども急ぐ必要があるという。
温暖化対策に向けて化石燃料は転機を迎えるなか、太陽光や風力などの再生可能エネルギーが普及期に入り、エネルギーを巡る世界の構図が大きく変わっている。同記事では、再生エネに進む中国をはじめとした各国の動向を前に、日本も技術開発などの観点からの遅れに警鐘を鳴らしている。
関連銘柄:5件
・東洋エンジニアリング(6330)東証1部
アンモニアなどのプラント建設に強み
石油化学関連のプラントを建設。エンジニアリング大手3社の一角。エチレンや肥料、アンモニアなどのプラント建設に強み。19.3期は経常黒字転換。好採算プロジェクトの売上が本格化し、今期は営業黒字転換を計画。 記:2019/05/18
アンモニアなどのプラント建設に強み
石油化学関連のプラントを建設。エンジニアリング大手3社の一角。エチレンや肥料、アンモニアなどのプラント建設に強み。19.3期は経常黒字転換。好採算プロジェクトの売上が本格化し、今期は営業黒字転換を計画。 記:2019/05/18
・東京電力ホールディングス(9501)東証1部
イーレックスと新会社
国内電力販売量の約3分の1を担う電力会社。16年4月よりホールディングカンパニー制へ移行。燃料・火力発電事業等を子会社に承継。19.3期は営業増益。販売電力量は減少。コスト削減で燃料価格の上昇等をこなす。 記:2019/06/06
イーレックスと新会社
国内電力販売量の約3分の1を担う電力会社。16年4月よりホールディングカンパニー制へ移行。燃料・火力発電事業等を子会社に承継。19.3期は営業増益。販売電力量は減少。コスト削減で燃料価格の上昇等をこなす。 記:2019/06/06
・エフオン(9514)東証1部
バイオマス発電
省エネルギー支援サービス事業、グリーンエナジー事業を展開。ファーストエスコから商号変更。豊富なノウハウが強み。19.6期3Qは増収。グリーンエナジー事業は売上増。3基の木質バイオマス発電所は高稼働率維持。 記:2019/06/06
バイオマス発電
省エネルギー支援サービス事業、グリーンエナジー事業を展開。ファーストエスコから商号変更。豊富なノウハウが強み。19.6期3Qは増収。グリーンエナジー事業は売上増。3基の木質バイオマス発電所は高稼働率維持。 記:2019/06/06
・イーレックス(9517)東証1部
東京電力HDと新会社
新電力(PPS・特定規模電気事業者)として電力小売、電力卸売、電源開発等を展開。低圧分野の電力供給施設数は約13万2000件。販売電力量は増加。新規パートナー、販売先開拓が奏功。20.3期は大幅増収増益。 記:2019/08/01
東京電力HDと新会社
新電力(PPS・特定規模電気事業者)として電力小売、電力卸売、電源開発等を展開。低圧分野の電力供給施設数は約13万2000件。販売電力量は増加。新規パートナー、販売先開拓が奏功。20.3期は大幅増収増益。 記:2019/08/01
・レノバ(9519)東証1部
再生エネ発電施設の開発・運営
再生可能エネルギーの自社発電事業が主力の電力会社。他社向けに再生可能エネルギー発電所の開発・運営も手掛ける。苅田バイオマス事業の工事は進捗。大規模太陽光発電所が運転開始。19.3期売上高は過去最高。 記:2019/06/06
再生エネ発電施設の開発・運営
再生可能エネルギーの自社発電事業が主力の電力会社。他社向けに再生可能エネルギー発電所の開発・運営も手掛ける。苅田バイオマス事業の工事は進捗。大規模太陽光発電所が運転開始。19.3期売上高は過去最高。 記:2019/06/06
