(31日終値) ドル・円相場:1ドル=108.78円(前営業日比△0.17円) ユーロ・円相場:1ユーロ=120.47円(▲0.68円) ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1076ドル(▲0.0079ドル) ダウ工業株30種平均:26864.27ドル(▲333.75ドル) ナスダック総合株価指数:8175.42(▲98.20) 10年物米国債利回り:2.01%(▲0.05%) WTI原油先物9月限:1バレル=58.58ドル(△0.53ドル) 金先物12月限:1トロイオンス=1437.8ドル(▲4.0ドル) ※△はプラス、▲はマイナスを表す。 (各市場の動き) ・ドル円は反発。7月ADP全米雇用報告や4-6月期米雇用コスト指数はほぼ予想の範囲内だったため、相場への影響は軽微だったものの、22時45分発表の7月米シカゴ購買部協会景気指数が44.4と予想の50.6を下回ると円買い・ドル売りがやや優勢となり、一時108.49円と日通し安値を付けた。そのあとはFOMC結果公表を前に大きな方向感は出なかった。 FRBは今日開いたFOMCで、政策金利であるFF金利の誘導目標を0.25%引き下げ2.00-2.25%にすると決めたと発表。市場の一部では0.50%の大幅利下げを期待した向きもあっただけに0.25%の利下げを受けて当初はドル買いで反応した。ただ、声明文には「景気拡大を維持するため適切に行動する」との文言が残った。景気減速リスクが残る限り、次回以降の会合でも引き続き利下げを実施する可能性を示唆した。また、今回は利下げと同時にFRBの保有資産の縮小終了も決定し、従来より2カ月前倒しした。FOMC声明を受けてドル買いの勢いは徐々に弱まり、ドル円はやや伸び悩んだ。 しかしながら、パウエルFRB議長が定例記者会見で「今回の利下げは中期的な金融政策の調整であり、長期的な利下げ局面の始まりではない」との見解を示すと、再びドル買いが優勢となり一時109.00円まで値を上げた。なお、パウエル氏は会見終盤に「一度きりの利下げだとは言っていない」とも述べた。 ・ユーロドルは3日ぶりに反落。月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが出たことをきっかけに全般ユーロ安が進行。FRBは2008年12月以来10年半ぶりの利下げを決めたものの、「パウエルFRB議長は会見で継続利下げを否定した」との受け止めから、追加利下げに対する期待が後退するとドル買いが加速した。5時30分前に一時1.1060ドルと2017年5月16日以来約2年2カ月ぶりの安値を付けた。 ・ユーロ円は続落。しばらくは121円台前半でのもみ合いが続いていたが、ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測されると軟調に。FOMCの結果やFRB議長の発言を受けてユーロドルが下落するとユーロ円にも売りが波及し、一時120.35円と日通し安値を付けた。米国株や日経平均先物が下落したことも相場の重し。 ・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。FRBは30-31日に開いたFOMCで、2008年12月以来10年半ぶりの利下げを決めたものの、パウエルFRB議長が定例記者会見で「今回の利下げは中期的な金融政策の調整であり、長期的な利下げ局面の始まりではない」との見解を示すと、追加利下げに対する期待が後退し株式への売りにつながった。ダウ平均は一時480ドル近く下落した。 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。 ・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。FRBが今日まで開いたFOMCで、2008年12月以来10年半ぶりの利下げを決めたと同時に、保有資産の縮小終了を2カ月前倒ししたことが債券買いを誘った。 ・原油先物相場は小幅に5日続伸。米週間原油在庫の取り崩し継続を確認して、NY原油先物は16日以来の高値58.82ドルまで上昇した。リビア最大の油田でのバルブ閉鎖も買い材料となった。 EIA週間石油在庫(7/26時点)は、原油在庫が-849.6万バレル(前週 -1083.5万バレル)と取り崩しを継続。原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの在庫も-153.3万バレル(前週 -42.9万バレル)と取り崩しを継続した。 ・金先物相場は4日ぶりに反落。FOMCの利下げによる資金流入を期待して上昇が続いていたが、イベントを目前に調整の売りが入った。FOMCの結果公表後にドル高が進んだこともあり、引け後の時間外取引でも重い動きが続いた。
出典:FXi24
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
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