23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は108.23円と前営業日NY終値(107.87円)と比べて36銭程度のドル高水準だった。トランプ米大統領と与野党の議会指導部が前日に、今後2年間の連邦政府の歳出と債務の大枠について合意したことから、全般ドル買いが先行。米国株相場や米長期金利の上昇に伴う買いも入り、一時108.29円と日通し高値を付けた。ただ、17日の高値108.33円や16日の高値108.38円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。23時発表の6月米中古住宅販売件数と7月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想より弱い内容となったことも相場の重しとなり、108.03円付近まで下押しする場面があった。 もっとも、「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官を含む米通商交渉団は、来週29日に訪中し中国側と対面で協議する」との一部報道が伝わると、米中通商協議の進展期待で米国株が上げ幅を拡大。ドル円にも買い戻しが入り再び強含んだ。 ユーロドルは3日続落。終値は1.1152ドルと前営業日NY終値(1.1209ドル)と比べて0.0057ドル程度のユーロ安水準だった。米連邦政府の債務上限の適用延期などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。25日の欧州中央銀行(ECB)理事会を前に利下げ観測が高まると、ユーロ売り・ドル買いが活発化した。サポートとして意識されていた6月18日安値の1.1181ドルを下抜けて一時1.1146ドルと5月31日以来の安値を付けた。 ユーロ円は反落。終値は120.69円と前日NY終値(120.91円)と比べて22銭程度のユーロ安水準。ECBによる金融緩和への思惑からユーロ全面安となった流れに沿って一時120.50円と1月3日のフラッシュクラッシュ以来の安値を更新した。ただ、引けにかけてはドル円や米国株の上昇につれた買いが入ったため下げ渋った。 ポンドドルは欧州時間に一時1.2418ドルまで下落したものの、NY市場に限れば1.24ドル台半ばでのもみ合いに終始した。英与党・保守党党首選で欧州連合(EU)離脱強硬派のジョンソン前外相が新党首に選出され、次期首相に決まったため、経済に混乱をもたらす「合意なき離脱」のリスクが高まった。ただ、事前にジョンソン氏勝利を織り込む形でポンド安が進んでいたため、ひとまず相場は落ち着いている。 本日これまでの参考レンジ ドル円:107.83円 - 108.29円 ユーロドル:1.1146ドル - 1.1210ドル ユーロ円:120.50円 - 121.09円
出典:FXi24
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