20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。終値は107.30円と前営業日NY終値(108.10円)と比べて80銭程度のドル安水準だった。米国の早期利下げ観測を手掛かりに全般ドル売りが出やすい中、6月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が0.3と予想の11.0を大きく下回り、5月米景気先行指標総合指数が前月比横ばいと予想の0.1%上昇より弱い内容だったことが分かると円買い・ドル売りが先行した。米・イラン軍事衝突への警戒感からリスク回避的な円買い・ドル売りが入ると、一時107.21円と1月3日以来約5カ月半ぶりの安値を更新した。 なお、トランプ米大統領はこの日、イランによる米無人偵察機撃墜について「イランは非常に大きな間違いを犯した」とツイートしたほか、「米国がイランを攻撃するかどうかすぐに分かる」などと発言した。 ユーロドルは続伸。終値は1.1293ドルと前営業日NY終値(1.1226ドル)と比べて0.0067ドル程度のユーロ高水準だった。アジアや欧州市場でユーロ高・ドル安が進んだ流れを引き継いでNY市場でもユーロ買い・ドル売りが先行。6月米フィリー指数が低調だったことが分かると一時1.1317ドルと日通し高値を付けた。ただ、6月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が▲7.2と予想の▲6.5を下回ったことが分かると伸び悩んだ。ユーロ円やユーロスイスフランが下落した影響も受けた。 ユーロスイスフランは一時1.1057スイスフランと2017年7月24日以来約1年11カ月ぶりのユーロ安・スイスフラン高水準を付けた。また、スイスフランは対ドルでも一時0.9792スイスフランと約5カ月ぶりの高値を付けた。 ユーロ円は3日続落。終値は121.17円と前営業日NY終値(121.36円)と比べて19銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったほか、コンテ伊首相の書簡を手掛かりに円売り・ユーロ買いが先行すると一時121.92円と日通し高値を付けたものの、18日の高値121.96円が目先戻りの目処として意識されると失速した。ドル円の下落につれた売りが出て一時121.09円と日通し安値を付けている。 コンテ伊首相は欧州連合(EU)に対する書簡で「規律を破る意図はなく、欧州委員会とより建設的な話し合いを求める」との姿勢を示したと伝わった。 ポンドドルは米早期利下げ観測を背景にポンド買い・ドル売りが先行し一時1.2727ドルと日通し高値を付けたものの、そのあとは1.2700ドルを挟んだもみ合いに終始した。 なお、英保守党党首選の第5回投票では、ボリス・ジョンソン前外相が160票で1位となり、ジェレミー・ハント外相が2位となった。EUからの合意なき離脱も辞さない強硬離脱派のジョンソン氏と、EUとの合意を重視するハント氏の対決となる。決選投票開始は22日で約16万人の党員による郵便投票となる。BBCやSKYテレビ、ITVなどで2候補による討論会も予定されており、7月22日の週に首相となる新党首が決まる。 本日のレンジ ドル円:107.21円 - 108.14円 ユーロドル:1.1226ドル - 1.1317ドル ユーロ円:121.09円 - 121.92円
出典:FXi24
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