【日経新聞1面】統一地方選は自民党優位な結果に終わる
2019/4/8 8:28 FISCO
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統一地方選は自民党優位な結果に終わる
統一地方選、大阪は維新、北海道与党系、自民分裂の福岡は小川氏、10知事選は自民系が制す
第19回統一地方選は7日、11道府県知事選と6政令市長選など前半戦が投開票された。「大阪都構想の是非を争った大阪府知事・市長のダブル選はいずれも大阪維新の会が当選した。唯一の与野党対決の構図となった北海道知事選は自民、公明両党が推薦した前夕張市長で新人の鈴木直道氏が野党統一候補の元衆院議員、新人の石川知裕氏を破り当選し、10道県知事を自民系が占めた。
大阪府知事・市長のダブル選は、都構想を推進する維新と国政の与野党の立場を超えた自民中心の反維新勢力が対決で維新が勝利。維新は府議選でも単独過半数の議席を獲得する勢いで、都構想の是非を問う住民投票の実施に向けた動きを加速させるとみられる。松井氏は「丁寧な議論のうえに最終的に住民の判断をいただきたい」と強調した。
自民勢力が分裂した4県知事選のうち、福岡は現職の小川洋氏が新人で自民推薦の元厚生労働官僚、武内和久氏と共産推薦で新人の篠田清氏を破り3選、島根は自民県議らが支援した新人、丸山達也氏が自民推薦で新人の大庭誠司氏らを抑え当選。徳島は与党が推す現職の飯泉嘉門氏が多選批判を掲げた新人の岸本泰治氏、共産新人の天羽篤氏を破り5選。
一方、福井は自民が推薦する新人で前副知事の杉本達治氏が現職の西川一誠氏と共産新人との戦いを制し当選。与野党相乗りの構図となった神奈川、奈良、鳥取の3県はいずれも現職が当選。神奈川の黒岩祐治氏は3選、奈良の荒井正吾氏と鳥取の平井伸治氏は4選。三重県知事選は自民、公明が推薦する現職の鈴木英敬氏が共産推薦の新人を破り3選。大分県知事選は現職の広瀬勝貞氏が共産と無所属の新人2候補との戦いを制し5選。
今年は統一地方選と夏の参院選が重なる12年に1度の「亥年選挙」。41道府県議選と17政令市議選も投開票された。与野党は参院選の前哨戦と位置づけ、地方での足場固めを目指して戦い、自民党の二階俊博幹事長は「県連が分裂したところは厳しい結果が出ている。今後の大きな反省材料だ」と参院選に向け組織の結束に取り組む考えを示した。
今回の統一地方選は今夏の参院選の前哨戦で、結果は11道府知事選のうち10知事を自民党が制し、41道府県議選2277議席のうち自民党が1158議席と過半数を獲得、前回2015年の獲得議席数をも上回った。7月の参院選も自民党・公明党の与党が優勢となる可能性が高く、安倍政権の安泰で落ち着いた政局運営が続くことが期待される。
統一地方選、大阪は維新、北海道与党系、自民分裂の福岡は小川氏、10知事選は自民系が制す
第19回統一地方選は7日、11道府県知事選と6政令市長選など前半戦が投開票された。「大阪都構想の是非を争った大阪府知事・市長のダブル選はいずれも大阪維新の会が当選した。唯一の与野党対決の構図となった北海道知事選は自民、公明両党が推薦した前夕張市長で新人の鈴木直道氏が野党統一候補の元衆院議員、新人の石川知裕氏を破り当選し、10道県知事を自民系が占めた。
大阪府知事・市長のダブル選は、都構想を推進する維新と国政の与野党の立場を超えた自民中心の反維新勢力が対決で維新が勝利。維新は府議選でも単独過半数の議席を獲得する勢いで、都構想の是非を問う住民投票の実施に向けた動きを加速させるとみられる。松井氏は「丁寧な議論のうえに最終的に住民の判断をいただきたい」と強調した。
自民勢力が分裂した4県知事選のうち、福岡は現職の小川洋氏が新人で自民推薦の元厚生労働官僚、武内和久氏と共産推薦で新人の篠田清氏を破り3選、島根は自民県議らが支援した新人、丸山達也氏が自民推薦で新人の大庭誠司氏らを抑え当選。徳島は与党が推す現職の飯泉嘉門氏が多選批判を掲げた新人の岸本泰治氏、共産新人の天羽篤氏を破り5選。
一方、福井は自民が推薦する新人で前副知事の杉本達治氏が現職の西川一誠氏と共産新人との戦いを制し当選。与野党相乗りの構図となった神奈川、奈良、鳥取の3県はいずれも現職が当選。神奈川の黒岩祐治氏は3選、奈良の荒井正吾氏と鳥取の平井伸治氏は4選。三重県知事選は自民、公明が推薦する現職の鈴木英敬氏が共産推薦の新人を破り3選。大分県知事選は現職の広瀬勝貞氏が共産と無所属の新人2候補との戦いを制し5選。
今年は統一地方選と夏の参院選が重なる12年に1度の「亥年選挙」。41道府県議選と17政令市議選も投開票された。与野党は参院選の前哨戦と位置づけ、地方での足場固めを目指して戦い、自民党の二階俊博幹事長は「県連が分裂したところは厳しい結果が出ている。今後の大きな反省材料だ」と参院選に向け組織の結束に取り組む考えを示した。
今回の統一地方選は今夏の参院選の前哨戦で、結果は11道府知事選のうち10知事を自民党が制し、41道府県議選2277議席のうち自民党が1158議席と過半数を獲得、前回2015年の獲得議席数をも上回った。7月の参院選も自民党・公明党の与党が優勢となる可能性が高く、安倍政権の安泰で落ち着いた政局運営が続くことが期待される。
関連銘柄 4件
・トヨタ自動車(7203)東証1部
自動車生産・販売で国内1位・世界3位、時価総額22.3兆円で1位
自動車世界大手。傘下に日野自動車、ダイハツ工業など。マツダと業務資本提携。車載用角形電池事業でパナソニックと協業検討。日本は堅調。原価改善策や輸出台数の増加等が寄与。販管費減少。19.3期2Qは2桁増益。 記:2019/01/22
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・ソフトバンクグループ(9984)東証1部
ビジョンファンド約10兆円を運営、時価総額12.0兆円で2位
日米の携帯大手(ソフトバンク、スプリント)を中核とする持株会社。傘下には検索サイトのヤフー、10兆円ファンドのSVF、英半導体のアームHDなど。昨年12月のソフトバンク上場で得た資金を使って投資を加速へ。 記:2019/02/16
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・日本電信電話(9432)東証1部
NTTドコモを中核とする国内最大の通信会社、時価総額9.1兆円で3位
国内最大の通信会社。傘下に地域固定電話網独占のNTT東・西、携帯のNTTドコモなど。他社との連携を通じた事業拡大を推進。中計では24.3期にEPS640円目指す。継続増配を志向。19.3期3Qは営業増益。 記:2019/03/08
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・キーエンス(6861)東証1部
FA用を中心に多様なセンサーを展開、時価総額8.7兆円で4位
産業用計測制御機器大手。FAセンサなどでシェア高い。直販・即納体制が強み。生産の過半を外注。自らは設計・開発、販売に専念することで高利益率を実現。持分会社にジャストシステム。19.3期3Qは二桁増収増益。 記:2019/02/15
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