娘は嫁に行ったが息子はまだ病んでいるようだ | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

さて日常の、ワタシにとっての週末です。
とりあえず片付けをしておりました。

犬に齧られた、冬場に布団の上に敷くあったかパッドは、ポーイっ。
また冬に買えばいいさ。
(1000円もしないようなモノだもの。)

もう着なくなった豚革スエードのブルゾンを分解して素材として取っておいたものも、
ポーイっ。
ベージュのスエードだから、これで何かをつくってもすぐにズズ黒く汚れてしまうから、捨てちまえ。

柄が気にいらない古い着物は、絹でも、何かを作る気にはならないから、
えいやっ。ポーイっ。
お蚕さま、ごみんなさい。

礼服に使った白ネクタイは、滅多に使わないもの、タンスの中の箱にしまって、と。

ドレスの参考にと買ったブライダル雑誌も、いらんいらん。
ちょっと悪いけど、普通のゴミにしよ。


犬のために引越しすることもあるかもしれないから、ワタシはいろいろとすてた。


ネットでペット可の物件を見てみる。
むーん、やっぱ今より家賃を出せば、
山奥でなく、(通勤に困るような場所はイヤよぅ。)
間取りも良さそうな、
(旦那と一緒に寝たくないしな、w、息子のスペースも必要だし、食事はみんなでワイワイと食べられるようなスペースが欲しい。)
部屋があるけど。

ああ、今より家賃がかかる場所には住めない…。
収入アップする希望はあんまりないし。

モン悶もん…。
…将来が不安だぁ。

そんなことを考えているうちに、
息子が派遣の仕事から帰ってきました。


息子と、今日の仕事はどーやった?などと話しているうちに、
息子が、
暗いハナシで悪いけど、
と、
ポツリぽつりと、
前職のトラウマ、
自分のミスで人を死なせてしまったことを、

だいぶ癒えてはきたけれど、
自分はもっと苦労しなくてはダメだし、
シアワセになってはいけない、
罪を償わねばならないんだと、
ワタシに話しました。

あー、まだこの子は、
自分がのびのびと、
楽しく人生を送っても良いという許可を、
自分に与えていないのだと思いました。


ワタシはとあるブログで見た、
人はみんなシアワセになるために生きているらしいよ、
と伝えました。
そして血の繋がったワタシたち家族は、
あなたが、
シアワセになってはいけない、と思っている様子を、
嬉しい気持ちでは見ていられないよ。
と伝えました。
マトモな親は、
みんな、子供がシアワセそうな姿を見たいものなんだよね、と。

息子は、
どうしたら償えるのかな、
と、考え込んでおりました。


ワタシにもわからんわ。


神さまが目の前に存在するとしたら、
ワタシは神様に聞きたいですわ。
息子は自分の不注意で、その方の死期を早めてしまったのですが、
息子はそんなに罪人ですか?と。
反省しないのもどうかと思いますが、
ずっと自分は罪人だと感じて生きていくのが正しいのでしょうか?と。
(息子の精神的な弱さが情けないけれども。)



明日は自分が、
望んでいないのに、
誰かに不幸をもたらすこともあるのが、
この世の中だ。
ワタシだって息子のような立場にならないとは言えない。



息子は病んだ自分の心を父親に見せることを好まない。
旦那が帰ってきて、
なにごともなかったように、
ホットプレートの自宅焼肉をバクバク食べていた。



まあ、ワタシはたくましく。
明日の収入の不安など、
口にしている場合じゃないんだろうな。
ワタシのお母ちゃんの勤めはまだ続く。